評 価
File No.
2029
製作年 / 公開日
2014年 / 2014年06月13日
製 作 国
アメリカ
監 督
ダーレン・アロノフスキー
上 映 時 間
138分
公開時コピー
その舟に、
すべての希望は託された。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ラッセル・クロウ
[as ノア]
ジェニファー・コネリー
[as ナーマ]
レイ・ウィンストン
[as トバル・カイン]
エマ・ワトソン
[as イラ]
アンソニー・ホプキンス
[as メトシェラ]
ローガン・ラーマン
[as ハム]
ダグラス・ブース
[as セム]
ケヴィン・デュランド
[as ラミール]
マートン・ソーカス
[as ラメッチ]
マディソン・ダヴェンポート
[as ナエル]
ダコタ・ゴヨ
[as 若き日のノア]
フィン・ウィットロック
[as 若き日のトバル・カイン]
ゲヴィン・カサレグノ
[as 若き日のセム]
ノーラン・グロス
[as 若き日のハム]
スカイラー・バーク
[as 若き日のイラ]
アリアンヌ・ラインハート
[as イヴ]
アダム・グリフィス
[as アダム]
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あ ら す じ
ある夜、眠っていた
ノア
は恐ろしい光景を見る。それは、堕落した人間を滅ぼすために、地上からすべてを消し去り、新たな世界を創るという神の宣告だった。大洪水が来ることを知ったノアは、妻
ナーマ
と3人の息子である長男
セム
、次男
ハム
、三男
ヤフェト
、そして養女
イラ
とともに、罪のない動物たちを守るための箱舟を造り始める。
やがて、ノアの父を殺した宿敵
トバル・カイン
がノアの計画を知り、舟を奪いに来る。その壮絶な戦いのなか、暗転した空から激しい豪雨が大地に降り注ぎ、大洪水が始まる。地上の水門が開き水柱が立ち上がり、濁流が地上を覆うなか、ノアの家族と動物たちを乗せた箱舟が流されていく。閉ざされた箱舟のなかで、神に託された驚くべき使命を打ち明けるノア。ノアと家族の未来とは? 人類の罪とは? そして、世界を新たに創造するという約束の結末とは・・・・・?
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たぴおか的コメント
人類史上最古にして最大のミステリーと言われる“ノアの方舟”伝説を描いた壮大なスペクタクル巨編。今まで映像化が不可能と言われてきたのもわかる気がするが、それと同時に不可能を可能にした現在の映像技術の進歩には、もはや映像化できないものはないのではないか?とすら思える。どうやら3Dでの上映はないようだが、大洪水が始まるシーンの迫力は凄まじく、是非3D映像で観てみたい、そんな衝動に駆られる作品だった。尺が138分とちょっと長めだが、先日の『グランド・ブダペスト・ホテル』と違い、仕事を終えての鑑賞にもかかわらず眠気を感じさせない、適度な緊張感で観る者を飽きさせない。
ラッセル・クロウとジェニファー・コネリーといえば、2001年にアカデミー作品賞を受賞した『ビューティフル・マインド』でも夫婦役を演じていて、ラッセル・クロウが主演男優賞にノミネートされ、ジェニファーが助演女優賞を受賞したことを思い出す。そして、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役でおなじみのエマ・ワトソン、『賢者の石』の頃と比べると垢抜けて綺麗になったね。『パーシー・ジャクソン』『三銃士』のローガン・ラーマンが次男のハム役を演じているけど、出番や見せ場は兄セムを演じるダグラス・ブースよりも多いのは、やはり俳優としての格の違いなんだろうな。
内容が内容だけに、聖書や神が絡んでくるのは、無宗教派の私にとってはちょっと苦痛。特に、あまりにも頑なに神との約束を果たそうと、生まれたばかりの双子の孫娘を殺そうとするなど、「そんなこと神は望んでないよ!」と叫びたくなる。神が望んだのは人間を全て根絶やしにすることなんかじゃなく、セムとイラ、そして、ハムとこれから出会う女性が、それぞれ新しいアダムとイヴになって、新たな世界を築いていくことだと私は思う。ただし、ノアの一家以外はいないだろうと思われる世界で、どうやって子孫を残していくのかは大いに疑問だけど(笑)。