評     価  

 
       
File No. 2034  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2014年06月21日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   本木 克英  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   このミッション、
インポッシブル(不可能)です!
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   佐々木 蔵之介 [as 内藤政醇]
深田 恭子 [as お咲]
伊原 剛志 [as 雲隠段蔵]
寺脇 康文 [as 荒木源八郎]
上地 雄輔 [as 秋山平吾]
知念 侑李 [as 鈴木吉之丞]
柄本 時生 [as 増田弘忠]
六角 精児 [as 今村清右衛門]
市川 猿之助 [as 徳川吉宗]
石橋 蓮司 [as 松平輝貞]
陣内 孝則 [as 松平信祝]
西村 雅彦 [as 相馬兼嗣]
 
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あ ら す じ    元文元年春、参勤交代を終えて帰ったばかりの磐城国の湯長谷藩は、八代将軍徳川吉宗の治める江戸幕府から、通常8日かかる道のりにも関わらず突然5日以内に参勤交代をするよう命じられる。湯長谷の金山を手中に入れようとする老中・松平信祝の策略によるものだった。わずか1万5千石の小藩にとって、ただでさえ貯蓄も人手もない上にあまりにも短い日程を強いられたこの参勤交代は到底できようもないものだった。
 あまりの無理難題に憤りながらも、藩主・内藤政醇は家老の相馬兼嗣に対策を講じさせる。そして、藩の少人数のみで山中を近道して駆け抜けていき、道中の人が見ているところでは渡り中間を雇って大人数に見せかけるという作戦を立てる。さらに東国一の忍びと言われる戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵を道案内役に任じるが、一方で幕府の老中らはこの参勤交代を阻もうと公儀隠密を使い妨害工作を仕掛けてくる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    劇場に訪れている観客の年齢層が高いのには驚いた。ちょっと見、30代以下の客が見当たらず、半分以上が60代以上と思われる夫婦で占められていて、今の青少年は時代劇なんて見向きもしないのかな?なんて疑問を感じた。中学生の頃に『暴れん坊将軍』を観てファンになり、未だにCSの時代劇専門チャンネルで放送している時はついつい観てしまう私にとっては、「時代劇 = 老人が観るもの」という等式は成り立たないんだけどなぁ。
 主演が佐々木蔵之介だし、周囲を固めるのが西村雅彦、寺脇康文、伊原剛志らとあって、これはそこそこ期待できそうだ、なんていう私の思いを冒頭でぶち壊しにしてくれたのが、誰か知らないがあのろれつが全く回っていないあの下手くそこの上ないナレーション(誰か知らないけど、ゴメンナサイ)だった。奇をてらったのか知らないけど、もうちょっとまともにナレーションができる人を選ぼうよ。
 幕府で私腹を肥やす(この言葉って、時代劇にはつきものだね)悪老中が陣内孝則とは、なかなかのハマリ役だ。それに対して、悪役専門とも言っていい石橋蓮司が、今回は逆に悪を糾す役柄を演じているのが面白い。もっとも、石橋演じる松平輝貞が悪役じゃないというのは、ラスト近くまではわからないけど。そして、八代将軍・吉宗を演じる市川猿之助だが、個人的には彼のコミカルな演技が見られなかったのはちょっと残念。
 深キョンが意外な場面で登場するのだが、いつもの彼女らしいクサイ演技が見られないのもちょっと物足りないかな。自然な演技をしているのに物足りなく感じるなんて、彼女くらいのものだろう(笑)。