評     価  

 
       
File No. 2055  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2014年07月26日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マーク・ウォーターズ  
       
上 映 時 間   104分  
       
公開時コピー       

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ゾーイ・ドゥイッチ [as ローズ]
ルーシー・フライ [as リサ]
ドミニク・シャーウッド [as クリスチャン]
ダニーラ・コズロフスキー [as ディミトリ]
キャメロン・モナハン [as メイソン]
サミ・ゲイル [as ミア]
サラ・ハイランド [as ナタリー]
ジョエリー・リチャードソン [as タチアナ女王]
オルガ・キュリレンコ [as キロワ校長]
ガブリエル・バーン [as ヴィクトル]
 
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あ ら す じ    命に限りがある穏やかなヴァンパイア“モロイ”と、“ダンピール”と呼ばれるモロイと人間のハーフが暮らす聖ウラジーミル学園。ダンピールの少女ローズは、モロイの王位継承者でもある親友のヴァンパイア・リサを、血に飢えた不死身のヴァンパイア“ストリゴイ”から保護するガーディアンだった。ある日リサの身に危険を感じたローズは、2人で学園を抜け出して人間社会の中でひっそりと暮らしていたが、学園の追っ手に見つかってしまい、学園に連れ戻される。
 危うく学園を退学になりそうになったローズは、リサの機転で救われて、熟練ガーディアンの教官ディミトリから訓練を受けることになる。そんな折、安全なはずの学園内でリサの身を脅かす事件が次々と発生する。しかも犯人はローズとリサ以外は誰も知るはずのない、リサの特別な能力のことを知っているようだった。果たして犯人の正体と、その狙いとは?そして不思議な“絆”とリサの能力の正体とは・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    次の日の仕事に支障が出るのはわかっていながら、頑張ってヒューマントラストシネマ渋谷のレイトショーに臨んだ。終映は23:00で、帰宅したのが0:30。間違いなく明日はツラい1日となるだろう・・・・・なんてことはどうでもいい。ただ、そこまでして観てみた結果があまりにも残念な内容で、無理して観なければよかったと後悔することしきり。
 学園ものファンタジー作品だというのに、演じる女優陣がゾーイ・ドゥイッチ演じる主人公ローズを筆頭に可愛くない。強いて誰が可愛いかと尋ねられれば、どう見ても引き立て役キャラとしか思えない、ナタリーを演じたサラ・ハイランドだろうか。彼女、眼鏡を外すとちょっとヴァネッサ・ハジェンズを思わせるキュートな顔立ちだが、ラストでは豹変してしまうという、非常に残念な役柄だった。また、校長を演じたオルガ・キュリレンコと、ナタリーの父親・ヴィクトルを演じたガブリエル・バーンしか知る俳優・女優がいないのも寂しかった。
 全米でベストセラーとなったヤング・アダルト小説が原作で、『トワイライト・サーガ』の後釜を狙った作品のようだが、全米での初動成績は7位で興収が400万ドル。同じ日に公開されて1位となった『LEGOムービー』の興収が6,900万ドルだったことを見れば、失敗だったことは明らかだ。そもそも、ヴァンパイアやモンスターを扱ったParanormal系というジャンルは、小手先を替えるだけで本筋は同じだと既に観客に見透かされているんじゃないだろうか。そこへ持ってきて、強烈な訴求力を持つ女優を主演に据えるならともかく、知名度も低くてその上可愛くない(しつこい?)この作品が映画初出演の女優では、大成功を収めることなど到底無理な話だ。