評     価  

 
       
File No. 2057  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年08月09日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ゲイリー・フレダー  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   これ以上、
近づいたら容赦しない。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェイソン・ステイサム [as フィル・ブローカー]
ジェームズ・フランコ [as ゲイター・ボーダイン]
イザベラ・ヴィトヴィッチ [as マティ・ブローカー]
ケイト・ボスワース [as キャシー・ボーダイン・クラム]
マーカス・ヘスター [as ジミー・クラム]
クランシー・ブラウン [as ロドリゲ保安官]
ウィノナ・ライダー [as シェリル・モット]
オマー・ベンソン・ミラー [as ティード]
ラシェル・ルフェーブル [as スーザン・ヘッチ]
フランク・グリロ [as サイラス・ハンクス]
チャック・ジトー [as タニーT・トゥーリー]
プルイット・テイラー・ヴィンス [as ワークス]
リンズ・エドワーズ [as ジョジョ・トゥーリー]
オースティン・クレイグ [as テディ・クラム]
 
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あ ら す じ    元麻薬潜入捜査官フィル・ブローカーは一人娘マティのことを思い、かつての仕事や過去を忘れ再出発を決意、亡き妻の田舎で新たな生活を始める。
 ある日、学校でマティがクラスメイトのテディにいじめられそうになり、マティはフィルから教わった護身術を使って、逆にテディをやり込めてしまう。さらに、そのことでテディの父・ジミーがフィルに難癖をつけてくると、フィルもまた暴力に訴えてくるジミーをいとも簡単に打ち負かしてしまう。
 ブローカー父娘から受けた仕打ちを逆恨みしたテディの母・キャシーは、兄のゲイター・ボーダインに、フィルに仕返しをするよう頼み込む。ところが、裏で町を牛耳る麻薬密売人だったゲイターは、現在服役中の大物麻薬ブローカーダニーTがフィルに恨みを抱いていることを調べ上げ、フィルを殺してダニーTに恩を売り、自らの麻薬販路を拡大しようと考えてブローカー親子に近づいていく。
 平穏な暮らしを望むフィルだったが、マティに危険が迫り、彼の怒りはついに臨界点を超える。最愛の娘を守るため、フィルは容赦なしに迫りくる脅威にたった一人で立ち向かっていくのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    シルヴェスタ・スタローンが自らのために書いた脚本だが、自分は年齢が行き過ぎのために(だったら、そんな脚本書くなよ^-^;)、『エクスペンダブルズ』で共演したジェイソン・ステイサムに主演をオファーしたという。ステイサムはスタローンという大御所から脚本をもらえたことに“スタローンが自信のために書いた脚本をもらえるなんて、僕のキャリアで最高の瞬間だった”と言っているが、その脚本の中身はと言えば、単純明快で非常に分かり易く、ドラマもあればもちろん肝心のアクションも充分に満喫できる、いい意味でも悪い意味でもさすがスタローンの脚本だ。
 子供の喧嘩がこじれてストーリーは展開していくのだが、ジェイソン演じるフィルの娘・マティが、ウエイトでは圧倒的に不利なデブ男子テディを2回警告したうえで簡単にのしちゃうなんて、さすがこの親にしてこの子ありで笑える。そして、子供の喧嘩に親が出て・・・・・デブ男子の父親がフィルに難癖を付けてくるのだが、これが息子同様にフィルに簡単にあしらわれてしまうのだ。ところがどっこい、K・ボスワース演じる母親が曲者で、彼女のモンスター・ピアレンツぶりは見事だ。
 そこから先は、いつも通り圧倒的に強いジェイソン映画で、それだけに安心して観ていられる。クライマックスでの一人対複数のシーンはともかく、ラストでジェームズ・フランコ演じるゲイターと一対一になった時などは、何のスリルもないフィルの圧倒的優位だけがひしひしと伝わってくる。まぁ、それがジェイソンの主演作品の長所でもあり同時に欠点でもあるんだろう。
 久しぶりジェイソンの華麗な脚技を観ることができたのは、数少ない収穫だ。といっても、ほんのワンシーンだけで後は拘束されていた両手が自由になってしまうけど。