評     価  

 
       
File No. 2058  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2014年08月08日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   八木 竜一 / 山崎 貴  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   すべての子ども経験者のみなさんへ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   水田 わさび [as ドラえもん]
大原 めぐみ [as のび太]
かかず ゆみ [as しずか]
木村 昴 [as ジャイアン]
関 智一 [as スネ夫]
妻夫木 聡 [as のび太(青年)]
 
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あ ら す じ    スポーツも勉強もダメ、何をやらせても冴えない少年のび太の部屋に、ある日22世紀の未来から孫の孫のセワシがネコ型ロボットのドラえもんを連れて、タイムマシンでやってくる。
 セワシから聞かされたのは、ジャイ子と結婚したのび太は自分で会社を作るが倒産してしまい、莫大な借金を残して子孫たちまでが貧乏に苦しんでいるという未来の話だった。そんなのび太の未来を替えるため、のび太の世話役として連れてこられたドラえもんだったが、のび太の世話をすることに対して乗り気ではなかった。そこでセワシは、ドラえもんに成し遂げプログラムをセットし、のび太を幸せにしない限り、ドラえもんを22世紀には帰れなくしてしまう。こうしてドラえもんは、嫌々ながらものび太との生活を送ることとなった。
 一緒に生活を送るうちに、のび太と仲良くなったドラえもんは、本気でのび太を幸せにしようと思い、のび太のクラスメイトしずかちゃんとのび太を結婚させようと考える。果たしてのび太は、未来を幸せなものに帰ることが出来るのだろうか?そして、ドラえもんは無事22世紀に帰ることができるのだろうか?
 
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たぴおか的コメント    ドラえもんなんて観たの、一体何年ぶりだろう?“すべての子ども経験者のみなさんへ。”というコピーに乗せられたワケじゃないけど、今回のドラえもんはフルCGで3Dだし、たまにはジブリやディズニー以外のアニメを観るのもいいか、と軽い気持ちで劇場へ。客層は30代以上の観客が圧倒的多数を占めていて、子供は一人もいないという予想もしない状況だった。
 ドラえもんの登場キャラクターが、これほど3DCGと相性がいいとはねぇ。もっとも、藤子不二雄作品に登場するキャラクターは、極端にデフォルメされているキャラばかりだから、CGにはうってつけなのかもしれない。ドラえもんはもちろんのこと、のび太にジャイアンやスネ夫も違和感がなく、特にしずかちゃんなどは今まで観たアニメのキャラの中でも間違いなくトップクラスの可愛さだ。また、タケコプターで空を飛ぶシーンがのび太目線で描かれていて、まるで自分が空を飛んでいるかのようで、翼を盗まれる前のマレフィセントが滑空するシーンを思い起こさせる。こればかりは自分の目で観て確かめるべしだね。
 ジャイ子と結婚するはずののび太をしずかちゃんと結びつけようというセワシとドラえもんの行動は、堅いことを言っちゃえば時間トラベルをする際に最も禁忌とされる未来を替えてしまう行為だ。未来を替えてしまうことで、もしかしたらセワシは生まれないかもしれないし、ドラえもんも造られなかったかもしれない。いや、かもしれないじゃなく、その可能性はきわめて高いはず。けれども、そんな正論(ある意味ヘリクツかも)をこねるような人間は、多分この作品を観ても何ら感じるところはないだろうし、観ない方がいい。