評     価  

 
       
File No. 2094  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年10月04日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   ジョナサン・グレイザー  
       
上 映 時 間   108分  
       
公開時コピー   宇宙で最も美しく
最も危険な捕食者(エイリアン)
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   スカーレット・ヨハンソン
ジェレミー・マクウィリアムズ
リンジー・テイラー・マッカイ
ドージー・マコーネル
ケヴィン・マカリンデン
アンドリュー・ゴーマン
ジョー・ズーラ
ロイ・アームストロング
アリソン・チャンド
ベン・ミルズ
オスカー・ミルズ
リー・ファニング
ポール・ブラニガン
 
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あ ら す じ    スコットランドの街中で次々と男たちが姿を消す事件が発生。彼らは消える直前、一人の美しい女に声を掛けられていた。自らの妖艶さを武器に次々と男たちを誘惑する女、実は彼女は地球外生命体だった。
 当初は、慈悲のかけらも無く男たちを操っていたが、顔に障害を持つ男性との出会いをきっかけに、人間的な感情を持つようになっていく。様々な男たちを求めながら、放浪の旅を続ける女に待ち受ける運命とは・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    こりゃ、どう考えても失敗作だなぁ・・・・・。スカーレット・ヨハンソンが初のオールヌードを披露することで話題になった作品だが、ハッキリ言って肝心の作品は残念なことこの上ない。イギリス映画をけなすわけじゃないけど、彼女のような華やかな女優がイギリス映画に出演したことが、そもそもの失敗じゃないだろうか。
 例によってほとんど予備知識を仕入れずに臨んだのだが、冒頭でスカーレットが車を運転するシーンでまず違和感を覚えた。え?右ハンドル?もしかしてイギリス映画なのか、と気づいた時は既に手遅れ。全編を通して霧や雨と言った重苦しいモノトーンの連続で、加えてBGMがトンデモない不協和音の連続。これは正直ツラかった。
 捕食のシーンも直接的な描写じゃなく、幻想的にイメージ化しているのは監督独自の見せ方だとは思うが、スカーレットが演じるのが人間を捕食するエイリアンだと知らずに観たとしたら、何が起きているのか理解に苦しむこと必至。そして、彼女がエイリアンだとわかるのは、ラスト数分前になってやっとだろう。
 その他の登場人物はともかく、スカーレットが演じる主人公のエイリアンにすら名前が出てこないというのも異色。だから、上のキャスト欄もああなってしまったわけだ。そして、セリフも極めて少ない。そうなると、必然的に睡魔が襲ってくるわけで、『スピーシーズ』のような過激なエイリアンを期待していた私は、完全に肩透かしを食らってしまったわけだ。