評     価  

 
       
File No. 2118  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2014年11月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アダム・ウィンガード  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   この訪問者(ゲスト)には、
想像を超えた<裏>がある。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ダン・スティーヴンス [as デイヴィッド・コリンズ]
マイカ・モンロー [as アナ・ピーターソン]
ブレンダン・マイヤー [as ルーク・ピーターソン]
シーラ・ケリー [as ローラ・ピーターソン]
リーランド・オーサー [as スペンサー・ピーターソン]
ランス・レディック [as カーヴァー少佐]
タバサ・ショウン [as クリステン]
チェイス・ウィリアムソン [as ジーク]
ジョエル・デヴィッド・ムーア [as クレイグ]
スティーブン・ブラウン [as マイク]
ブレンダン・ウェドナー [as イアン]
 
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あ ら す じ    ハロウィン間近のある日、イラク戦争で長男ケイレブを亡くしたピーターソン一家に、デイヴィッドと名乗る男が訪ねてくる。彼はケイレブの戦友で、ケイレブの最後の言葉を伝えにきたと話す。思わぬ訪問だったがピーターソン一家は、デイヴィッドを息子のように快く家に招き入れる。
 彼は失意の母親ローラをなぐさめ、父親スペンサーの仕事を手助けし、同級生からのいじめを受けている次男ルークには身を守る術を教える。謙虚で律儀、礼儀正しく容姿端麗なデイヴィッドは瞬く間に大切な“ゲスト=客人”として一家に溶け込んでいった。
 しかし、時に過激なデイヴィッドの解決方法に娘のアナが疑問を持ち始める。さらにデイヴィッドが現れてからというもの、周囲で不可解な事件が多発している。彼の素性を調べ始めたアナはとある“組織”にたどりつくが、時すでに遅く、完全武装した特殊部隊が出動する。激しい銃撃戦が繰り広げられ、街は一気に戦場と化す。彼は何者で、本当の目的は何なのか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    ピーターソン一家にやって来たデイヴィッドと名乗る男が何者なのか?が唯一最大の興味の焦点となる、アンノウン(正体不明)・スリラー。それだけに、何を書いてもネタバレになるといけないから、当たり障りのないコメントってことで。
 グロいシーンが少なくないな、と思ったら、監督があの『サプライズ』のアダム・ウィンガードだとわかって納得。ただ、ラストでデイヴィッドが何者かがわかった時の意外性を強調したいためか、細部に粗が目立つのは惜しまれる。一体デイヴィッドは何の目的でピーターソン家に訪れたのか?また、なぜピーターソン夫妻までをも殺す必要があったのか?など、どう考えても腑に落ちない。
 主演のダン・スティーヴンスの、端正かつ精悍なルックスには好感が持てて、ついついデイヴィッドに肩入れしたくなってしまう。ただ、それが間違いなのかそれとも正しいのかは観る者の解釈次第じゃないだろうか。一般的な見方をするなら、デイヴィッドは間違いなく悪以外の何物でもない。とにかく彼の行動には情け容赦なく、人の命を奪うことに対して微塵も躊躇しないのだ。けれども、その反面なぜかそんなデイヴィッドの行動が痛快に思えてしまうのは不謹慎だろうか。とりわけ、ルークをいじめる連中に対するバーでの立ち回りは、観ていて爽快なことこの上ない。彼をダークヒーローと解釈する、そんな人間がいてもいいんじゃないかな?