評     価  

 
       
File No. 2136  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2014年12月13日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   三木 孝浩  
       
上 映 時 間   122分  
       
公開時コピー   一生に一度の青春(アオハル)に乗れ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   本田 翼 [as 吉岡双葉]
東出 昌大 [as 馬渕(田中)洸]
新川 優愛 [as 村尾修子]
吉沢 亮 [as 小湊亜耶]
藤本 泉 [as 槙田悠里]
高畑 充希 [as 成海唯]
千葉 雄大 [as 菊池冬馬]
小柳 友 [as 田中陽一]
ベンガル
岡江久美子 [as 洸の母]
 
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あ ら す じ    吉岡双葉田中洸は中学1年生の頃お互いに淡い恋心を抱いていたが、洸は長崎へ転校し、離ればなれになってしまった。そして高2の春、再び双葉の前に転校生として現れた洸は、姓も馬渕に変わり戸惑うほどクールになっていた。けれども、時折昔と変わらない優しい面を見せる洸に、双葉は次第に惹かれていく。
 洸に友達ごっこだと指摘された双葉は、まずは今の自分を変える事が必要だと、クラスのイベント実行委員に立候補する。そして、同じく立候補した村尾修子小湊亜耶槙田悠里、それに小湊から無理矢理立候補させられた洸の5人で、本物の友人関係を育んでいく。
 双葉に想いを寄せる菊池冬馬、長崎での洸のクラスメイトで、洸と似た境遇の成海唯らの思いが交錯する中、再び現れるまでの4年間に洸に何があったか明かされていく。青春のやるせなさに揺れ動く双葉と洸だが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    このところ“あり得ない系ラブストーリー”(タイトルは敢えて伏せておくけど、武井咲のあれとか、川口春奈のあれとか・・・・・なんて書いたらバレバレだな ^-^;)を立て続けに見せられていた中では、最も現実的で共感できる作品で、自分の中学・高校時代を思い起こさせてくれるような懐かしさを感じる。前述の“あり得ない系ラブストーリー”は、あまりにシチュエーションが現実離れしていて、過去の自分を思い起こすことなど皆無だったから、余計に親しみを覚えたのかもしれない。
 この手のティーンの青春ドラマは、やっぱり恋愛オンリーじゃなくて、友情も必須要件でだと個人的には強く思うわけで、双葉と洸、修子、悠里、それに小湊の5人が、普通だったら仲良くなるはずもないデコボコクインテットだからこそ、互いに互いを必要とする強い絆を作ることができる。中でも、ボケ役で笑いを取る要員の小湊が、時折真剣になった時にはカッコイイし、ジ〜ンとくるようなセリフを吐くのが憎い。たぴおか的には、この作品の好感度は小湊に負うところが大きかったりするのだ(笑)。
 ただ、洸が中1の頃と変わってしまった原因が、母親の死にあるというのには不満と反感を覚える。そもそも、子供よりも親が先に逝くというのは自然の摂理だし、医者でもない洸が母の死に責任を感じるとは、ハッキリ言って自意識過剰も甚だしいとは思う。また、いくら誓いを立てたとはいっても、自分がずっと好きだった女の子から告白されて拒絶できるような、もはや鋼なんて生やさしい、超合金とでも言うべき堅い意志を持つ高校生なんているだろうか?少なくとももし私が洸だったら、そんな誓いなど迷わず反古にして、彼女の気持ちを受け入れるのは間違いないんだけどね。