評     価  

 
       
File No. 2166  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年02月13日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   サム・テイラー=ジョンソン  
       
上 映 時 間   125分  
       
公開時コピー   愛してるのに、
愛し方が違う、ふたり。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ダコタ・ジョンソン [as アナスタシア・スティール]
ジェイミー・ドーナン [as クリスチャン・グレイ]
ジェニファー・イーリー [as カーラ]
エロイーズ・マンフォード [as ケイト]
ヴィクター・ラサック [as ホセ]
ルーク・グライムス [as エリオット・グレイ]
マーシャ・ゲイ・ハーデン [as Mrs.グレイ]
リタ・オラ [as ミア・グレイ]
マックス・マーティーニ [as テイラー]
カラム・キース・レニー [as レイ]
アンドリュー・エアライ [as Mr.グレイ]
ディラン・ニール [as ボブ]
エリアット・アルバーハト [as オリヴィア]
レイチェル・スカルステン [as アンドレア]
エミリー・フォンダ [as マルティナ]
 
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あ ら す じ    女子大生のアナスタシア・スティール(=アナ)は、卒業を控えたある日、親友のケイトの代理で、若くして大成功を収めた巨大企業CEOクリスチャン・グレイにインタビューをすることになる。引っ込み思案で恋愛経験のないアナは、会った途端謎めいたグレイに惹き付けられる。そしてグレイもまた、アナの純粋さと心の強さに興味を持つ。その後2人は行く先々で遭遇し、距離を急激に縮めていく。
 ある日グレイの住むペントハウスに招かれたアナは、グレイから2通の契約書を渡される。それは、これから2人の間に起こる一切を口外しないという秘密保持の契約書と、グレイト付き合う女性が守るべきルールが定められた契約書だった。そして、意を決したアナはグレイに導かれ、“秘密の赤い部屋”へと足を踏み入れる。そこは、グレイが契約を交わした女性と会いを交わすためのプレイルームだった。
 が学生新聞の取材のためにが訪ねてくる。誰もが憧れるような容貌と富を持つグレイに、緊張しながら質問をするアナ。そんな彼女に、君の事を知りたいと聞き返すグレイ。彼と心を通わせて普通の恋愛がしたいと願うアナはショックを受け動揺するが、始まってしまった彼との関係が深まるにつれ、自分の中に目覚めた欲望の深みにはまっていく。一方のグレイも、アナを真剣に愛してしまったことに気づき、歪んだ形でしか愛を表現できない自分に苦悩する。
 互いに愛し合いながら、愛し方が違う2人。果たして2人の行き着く先は・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    全世界1億人の女性が虜になった恋愛小説・・・・・『ANNIE アニー』の女性に特化したコピーには反感を覚えたが、この作品の謳い文句は納得できる気がする。結論から言ってしまえば、女性は「感じる」作品だが、男性にとってはムラムラどころか、むしろムカムカしかねない。そもそも金があってしかもルックスがイケメンなんて輩は、全男性の敵ともいうべき存在で、そんな男がアナのような恋愛未経験の女性を好き放題するっていうんだから、アナに対して思い入れが強ければ強いほど、男性諸君にとっては心中穏やかいられないだろう。女性を完全支配する恋愛、それが過激な内容であれば女性が嫌悪感を催す可能性があるが、拘束とスパンキングが中心の比較的ソフトな内容で、「あれなら自分もされてみたい」なんて思う女性も少なくないと思う・・・・・多分(笑)。
 この作品で映画初主演となる大抜擢のダコタ・ジョンソンだが、ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスを両親に持つセレブだというのは鼻につくところだが、どこか垢抜けないのが好印象な上にうえに、潤みがちな瞳が強烈にアピールしてきて、男にとっては放っておけない、ついつい手を差し伸べてあげたくなるような魅力がある。そして、こういう瞳をした女性に抗う術を、私は知らない(笑)。私の知る範囲のハリウッド女優で、果たして彼女よりもこの役が似合う女優がいるかと考えたが思い当たらず、その意味ではどういう理由でキャスティングされたかは知らないが、最適な配役だったことは間違いない。ただ、正直言えば、彼女の実年齢は30歳前後だと思っていたのだが、調べてみると当時25歳ということで、ちょっと実年齢よりも上に見えるのがちょっと気になるところではあるが。
 当然のことながら、2人の禁断のプレイシーンがふんだんに盛り込まれているのだが、これが映像の美しさもあって、不思議と猥褻感を感じさせない。とは言っても映倫の審査は厳しく、ボカシだらけなのは仕方がないのだが、それにしてもあまりに多すぎないか?それも、今時黒のボカシとは・・・・・それが必要以上に卑猥さを感じさせるという逆効果になってしまっている。男女の局部が丸見えで、ファックシーンに至ってはあたかも無修正のAVのような、昨年の『ニンフォマニアック』ならいざ知らず、この作品の場合は修正がなくてもせいぜいヘアヌード程度で収まるんじゃないかな。あれほどまでに露骨なボカシは、むしろ作品自体の品位を損なうってことを、ぜひとも考慮に入れてもらいたいものだ。