評     価  

 
       
File No. 2207  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年05月01日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   土井 裕泰  
       
上 映 時 間   117分  
       
公開時コピー  
この奇跡は、あなたにも起こる
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   有村 架純 [as 工藤さやか]
伊藤 淳史 [as 坪田義孝]
野村 周平 [as 森玲司]
大内田 悠平 [as 工藤龍太]
奥田 こころ [as 工藤まゆみ]
あがた 森魚 [as 峰岸誠]
安田 顕 [as 西村驕n
松井 愛莉 [as 本田美果]
蔵下 穂波 [as 香川真紀]
阿部 菜渚美 [as 岡崎結衣]
山田 望叶
矢島 健一
中村 靖日
峯村 リエ
吉田 羊 [as 工藤あかり]
田中 哲司 [as 工藤徹]
 
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あ ら す じ    名古屋の女子高に通う工藤さやかは、勉強は一切せず友達と朝まで遊びながら過ごす毎日。このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・あかりは、さやかに塾へ通うことを提案する。金髪パーマ、厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートにへそ出しルックというギャル全開の姿で入塾面接に現れたさやかに、教師の坪田義孝は一瞬面食らう。しかし、見た目は派手でも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと打ち解け、慶應大学への受験合格を約束するのだった。
 ところが当のさやかの成績は偏差値30の学年ビリで、学力テストをしても高校2年生にして小学4年生の学力しかない。そんな彼女の教室大爆笑の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は褒めるのだった。どうやって生きてきたのか理解できないほど知識の欠如を抱えるさやかであったが、坪田だけはこの愛すべきアホぶりの中に凄い可能性が秘められていると踏んだのだ。
 当初はノリで慶應大学合格という目標を掲げたさやかは、当然、絶望的な高い壁に何度もぶち当たる。だがやがて自分のために必死になる坪田の姿を見てガッカリさせないために、そして愛情を注ぎ応援してくれる母のために、さやかファンの不良少年・森玲司の励まし、ギャル仲間の友情にも支えられ、さやかは本気で勉強に取り組むようになっていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    有村架純目当てで観た作品だが・・・・・それにしてもどうやったらこの作品の主人公・かすみのような人間が出来上がるんだろう?勉強とは言っても、何も学校で教わることだけじゃなく、日常生活から得られる知識だってあるはずなのに。もっとも、聖徳太子に関してだけ言えば、私の世代は1万円札で当たり前のようにお目にかかっていたから、当たり前のように知っていたけど、今は日常生活で聖徳太子に接する機会なんて皆無であることに改めて気がついた。
 有村架純がとにかく可愛い。上に「有村架純目当てで」と書いたが、実を言うと、今私は完璧に有村架純中毒に冒されていたりするのだ(笑)。これほど私の好みにすべてが当てはまるような女優は、おそらく彼女が初めてだ。これまでも数多く(笑)お気に入りの女優はいたけれど、どこか「あばたもえくぼ」的な要素があったものだ。ところが、彼女にはその「あばた」すら見つからない。だから、どんな髪型やメイクをしても様になっているとしか思えないのだ。まぁ、個人的にはやっぱりナチュラルメイクが一番似合っているとは思うけど。
 さやかをみていると、今まで勉強をしなかっただけで、やれば伸びる素質はあったんだろう。でなければ、いくら猛勉強しても学年ビリから慶應に受かるのは無理だろうから。さやかが持っていた慶應合格への最強の武器は、どんな時でも決して卑屈にならないという前向きさだ。自分でこうと決めたら、ひたむきに目標に向かって突き進める、その才能は誰もが持っているものじゃない。もっとも、そんな資質をもっていたがために、高校生まで「知らない」ことを何ら恥じずにきてしまったという、ある意味“両刃の剣”のようなものかもしれないけど。
 スポーツにしても勉強にしても、ひたむきに努力する姿というのは観ていて心を動かされるものだ。不覚にも、さやかの合格シーンではついつい目頭が熱くなってしまった。そんな感動を盛り上げてくれたのが、伊藤淳史演じる塾講師の坪田や、さやかの母・あーちゃんことあかりを演じた吉田羊だ。この2人なくしてはさやかの慶應合格はなかっただろうな。