評     価  

 
       
File No. 2210  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2015年04月25日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   リチャード・ラグラヴェネーズ  
       
上 映 時 間   94分  
       
公開時コピー   2人の時間。2人の想い。
交わるのは、たった一瞬だけ
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アナ・ケンドリック [as キャシー・ハイアット]
ジェレミー・ジョーダン [as ジェイミー・ウェラースタイン]
タマラ・ミンツ [as ダニカ・シュワルツ]
カサンドラ・インマン [as エリカ・ウェイス]
ベティナ・ブレスナン [as ヘザー・グリーンブラット]
シャーリー・ビヴォナ [as アニー・ミンカス]
 
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あ ら す じ    ニューヨークで出会った女優志望のキャシー・ハイアットと小説家を目指すジェイミー・ウェラースタインは激しい恋に落ち、やがて結婚する。しかし、夫ジェイミーが若くして成功を収めていく一方、キャリアに伸び悩む妻キャシーの心は徐々にすれ違っていく。互いにこんなはずではなかったという思いを抱えつつも、ついに破局を迎える・・・・・。  
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たぴおか的コメント    どうしてもアナ・ケンドリックが好きになれないんだなぁ・・・・・。だから、この作品を観たのも公開から1週間以上も過ぎてからになって、ようやく重い腰を上げて有楽町へと赴いた。そもそも『イントゥ・ザ・ウッズ』でも、「よりによってシンデレラがなぜアナ・ケンドリックなのだ?」と懐疑的な気持ちになったのを覚えているが、その理由は彼女の歌唱力が買われての起用だったのかもしれない。とは言っても、同じソプラノだったら、『レ・ミゼラブル』のアマンダ・セイフライドの方が個人的には好きだけど。
 確かに歌は抜群に上手い。そして、相手役のジェレミー・ジョーダンもまた素晴らしい歌唱力だ。でも、それだけ。『アナ雪』のイディナ・メンゼルの「Let it go」を聴いた時のような強烈なインパクトのある歌唱が聴けるワケでもなく、至って平凡。そして、ヒドいのが脚本で、なぜわざわざこんな真似をして、ワケがわからない作品にしてしまったのか、理解に苦しむ。
 キャシーの立場からは別れから出会いに遡り、ジェイミー側からは出会いから別れへと向かって、互いに逆行する時間軸というのが売りのようだが、私に言わせればこれは全くの逆効果。ジェームズ・マカヴォイ×ジェシカ・チャスティンの『ラブストーリーズ』のように、男女それぞれの側から描いた2作品にするならともかく、所詮1本の映画の中では時間軸が複数存在するはずがない。そして、私が観た限りでは、明らかに別れから出会いへと遡る、キャシーの立場で描かれた作品にしか見えない。
 どこがどうジェイミーの立場から描かれているのか理解不能だし、そのために各シーンが支離滅裂にちりばめられているとしか思えない。もう94分という尺が長くて長くて苦痛さえ覚えて、これが120分もの長さだったら、間違いなく途中で意識を失っていたことだろう。ますますアナ・ケンドリック嫌いに拍車がかかりそうな作品だった。