評     価  

 
       
File No. 2215  
       
製作年 / 公開日   2014年 / 2015年05月15日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ウィリアム・ユーバンク  
       
上 映 時 間   97分  
       
公開時コピー   僕は何かの力を
手に入れてしまった。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ブレントン・スウェイツ [as ニック]
オリヴィア・クック [as ヘイリー]
ボー・ナップ [as ジョナ]
リン・シェイ [as ミラベル]
ロバート・ロングストリート [as ジェームズ]
ローレンス・フィッシュバーン [as デイモン]
 
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あ ら す じ    MITの学生ニックジョナは、ニックのガールフレンドヘイリーの引越を手伝うため、大陸横断の旅に出る。ところが、どの道中でMITのサーバをハッキングした謎のハッカー“ノーマッド”が、またもや彼らを挑発してくる。
 彼らの行程は横道にそれ、GPSで“ノーマッド”の居場所を探し始める。ところが、3人が突き止めた場所は無人の廃墟だった。そして、ニックとジョナがヘイリーを車に残して中を捜索していると、外でヘイリーの叫び声が聞こえる。慌てて外に飛び出した2は、ヘイリーと共に何者かによって拉致されてしまう。
 意識を取り戻したニックは、得体の知れない施設の部屋に監禁されていることに気づく。そして、防護服に身を包んだデイモンという男から、そこが政府の施設であり、3人は地球外生命体に接触して感染したために隔離されていると告げられる。それからというもの、ニックはデイモンの執拗な質問責めや検査が毎日のように繰り返されるのだった。
 そんなある日、ニックは自分の身体に驚くべき異変が起きていることに気づくが、デイモンはそれが異星人のなせる技だと告げる。デイモンに対するニックの不信感は募り、昏睡状態のヘイリーを発見すると彼女を連れ出して施設から逃走する。逃走先でジョナと再会を果たすものの、どこまでもデイモンは追ってくる。やがて、デイモンと対峙したニックは、デイモンの防護服のネームプレートに書かれた“DAMON”の文字から、ある真実に気がつくのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    スタイリッシュな映像が新鮮なSFスリラー。拉致されたニックが目を覚ました時、一体そこはどこでナゼそこにいるのか、観ている者もニック同様にサッパリわからない。そして、情報が小出しにされていくにつれて、謎は解けていくどころか、ますます深まるばかりだ。ただひとつだけ最初から確信していたのは、ローレンス・フィッシュバーン演じるデイモンの、いかにもニックに対して親身に接しているような態度を絶対に信じちゃいけない、ってことくらいだろうか(笑)。
 それにしても尺が97分と短くて、おかげで「いよいよこれからクライマックスだ」と期待したところで、尻切れトンボのようにエンド・クレジットになってしまう。そりゃ、何もかも全てを種明かしして終わるのがいいとは決して言わない。謎を解き明かさずに終わる、そんな余韻に浸れるような作品も当然あって然るべきだ。けれどもこの作品の場合は、ヘリコプターで連れ去られたヘイリーがどうなったのかも気になるし、彼女の身体にはニックやジョナのような変化はなかったのかも知りたい。最後まで謎に引きずり回されて、上映が終わった後はクタクタになってしまう、そんな飽和感を期待していた作品だけに、少々当てが外れた感があった。