評 価
File No.
2224
製作年 / 公開日
2014年 / 2015年05月23日
製 作 国
アメリカ / イギリス / フランス / スウェーデン
監 督
ローワン・ジョフィ
上 映 時 間
92分
公開時コピー
眠ると消えてしまう記憶
“昨日の私”からのビデオメッセージ
その犯人を知るのは私だけ
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ニコール・キッドマン
[as クリスティーン]
コリン・ファース
[as ベン]
カーク・ストロング
[as マイク・ナッシュ医師]
アンヌ=マリー・ダフ
[as クレア]
アダム・レヴィ
ディーン=チャールズ・チャップマン
[as アダム]
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あ ら す じ
クリスティーン
は、事故の後遺症により毎朝目覚める度に、前日までの記憶が失われてしまう特殊な記憶障害を負っている。夫の
ベン
は、結婚していることや夫である自分のことすらも忘れてしまうそんな彼女を、献身的な愛で支えていた。
ある日、ベンの留守中に
ナッシュ
という男から電話がかかってくる。少し前から夫に内緒でクリスティーンの治療を行っているというその医師は、この数週間、クリスティーンが毎日の出来事を密かに映像日記として撮影していると言い、その隠し場所を告げる。
日記を再生したクリスティーンは、自分の記憶障害の原因が何者かに襲われて瀕死の重傷を負ったことによるものだと知るのだった。やがてクリスティーンは“昨日の自分からのメッセージ”を頼りに、真相を追い始めるが・・・・・。
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たぴおか的コメント
ニコール・キッドマン主演のサスペンスで、彼女だけだったら劇場で観るかどうか微妙だったが、コリン・ファースとマーク・ストロングが共演というのが決め手になった。結論を言うと、登場人物があまりに少ないために、ニコール演じるクリスティーンに瀕死の重傷を負わせた犯人は、コリン・ファース演じるベンか、マーク・ストロング演じるナッシュに絞られてしまう。通常のシチュエーションならばどう考えても夫のベンが怪しいのだが、クリスティーンの主治医を演じるのがマーク・ストロングという曲者なのに加えて、二転、三転するストーリーのおかげで、ラストのクライマックスまでは真犯人を断定できない。
さすがにニコールも御年47歳、その美しさも「年齢の割には」という但し書きが必要になってきた気がする。そして、多分『レイルウェイ』以来2度目の共演で2度とも夫婦役を演じたオスカー俳優のコリン・ファース。彼を初めて知ったのがコメディ作品だったから、コミカルな役柄のイメージが強いのだが、いざこの作品のような役柄を演じさせると、感情が表情に現れないだけにコワくてさすがに上手いと思う。そしてこちらは悪役のイメージが強いマーク・ストロングが、この作品では悪人か善人かはともかくとして、『記憶探偵』を思い出させるような役柄だ。
観終えてから冷静に考えてみると、かつて彼女を襲った真犯人が、結局何をどうしたかったのかがよくわからない気もする(笑)。彼の目的を達成するための手段として、ああいうやり方が本当に良かったのだろうか、その点に大いに疑問を感じるのだ。クリスティーンにはそもそも当時の記憶がないのだから、堂々と彼女の前に現れて、改めて白紙の状態から関係を築いていく事も可能だっただろうし、その方が彼女に嘘をつく必要もなかっただろう。さらにはクライマックスで、過去と同じシチュエーションを設定して、わざわざクリスティーンの記憶を掘り起こすような真似をしたのかに至っては、その意図を理解しかねること甚だしい、と言わざるを得ない。