評     価  

 
       
File No. 2248  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年07月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アラン・テイラー  
       
上 映 時 間   125分  
       
公開時コピー   絶対に守る。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アーノルド・シュワルツェネッガー [as ガーディアン(T-800型ターミネーター/おじさん)]
ジェイソン・クラーク [as ジョン・コナー]
エミリア・クラーク [as サラ・コナー]
ジェイ・コートニー [as カイル・リース]
イ・ビョンホン [as T-1000型ターミネーター]
J・K・シモンズ [as オブライエン刑事]
マット・スミス [as アレックス]
ダイオ・オケニイ [as ダニー・ダイソン]
コートニー・B・ヴァンス [as マイルズ・ダイソン]
マイケル・グラディス [as マティアス]
サンドリーヌ・ホルト [as チャン刑事]
グレゴリー・アラン・ウィリアムズ [as ハーディング刑事]
オットー・サンチェス [as ティモンズ刑事]
マティ・フェラーロ [as ジャンセン捜査官]
グリフ・ファースト [as バーク捜査官]
アフェモ・オミラミ [as ペリー]
テリー・ワイブル [as マリアム]
ブライアント・プリンス [as 少年時代のカイル]
 
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あ ら す じ    2029年のロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうとしていた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの指導の成果だった。ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍はターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止するため、ジョンの右腕カイル・リースが過去への旅を志願する。
 1984年に到着した途端、T-1000ターミネーターの襲撃を受けるカイル。その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナーだった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“おじさん”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーターだった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。
 T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    『T3』以来12年振りにシュワちゃんがシリーズ復帰とあって、『ターミネーター』1作目をリアルタイムで劇場で観た世代にとっては否が応でも期待が高まる。これは是非ともTCX + DORBY ATMONで観ようと思ったのだが(MX4Dは観客が殺到しそうなので避けた)、地元船橋の上映時間には会社帰りでは間に合わないために、公開2日目の土曜日にずらして鑑賞。
 前半を一言で言えば、1作目と2作目の『T2』をひとまとめにしたような作りになっているし、作品の世界観もジェームズ・キャメロン版ターミネーターの本流を汲んだ作りになっているのがいい。正直言って『3』は亜流だし、『4』はスピンオフでしかない。舞台は1作目と同じ1984年のロスで、シュワちゃん演じるT-800とサラが、未来から来たカイルに出会う。さすがにサラとカイルは1作目と同じリンダ・ハミルトンとマイケル・ビーンを起用するわけにはいかないから、若いエミリア・クラークとジェイ・コートニーという新キャスティングになるわけだが、線が細くてちょっと頼りなかったカイルは随分とマッチョになったものだ(笑)。一方のサラは意外に違和感がなく、ただリンダ・ハミルトンと比べるとエミリアの方が数段可愛くて気に入った。
 彼ら3人(いや、2人と一体だな)を襲うターミネーターが2作目で登場したリキッド・メタルのT-1000で、演じるのがイ・ビョンホンだというのは本編を観て初めて知った。でも、少年時代のジョンを殺すために送られたはずのT-1000が、なぜジョンが生まれていない時代にサラを殺そうとするのか?と疑問を感じたら、どうやら全ての矛盾を「歴史が変えられた」ことで辻褄を合わせようとしているよう。その辺りはちょっと乱暴に思えなくもない。
 歴史が変わったと言えば、もしさらにシリーズの次作が制作されることになるならば、機械軍がサラやジョンを殺そうという動機がこの作品で完全に失せてしまったことは事実なので、かなり苦しい展開になりそうだ。とは言っても、この作品のラストでせっかくシュワちゃんがT-800型からT-1000に生まれ変わったのだから、シュワちゃん演じるT-1000が活躍する作品を是非とも観てみたいものだ。