評     価  

 
       
File No. 2253  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2015年07月18日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェームズ・デモナコ  
       
上 映 時 間   85分  
       
公開時コピー   12時間を
生き延びろ。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   イーサン・ホーク [as ジェームズ・サンディン]
レナ・ヘディ [as メアリー・サンディン]
アデレイド・ケイン [as ゾーイ・サンディン]
マックス・バークホルダー [as チャーリー・サンディン]
エドウィン・ホッジ
リース・ウェイクフィールド
トニー・オーラー [as ヘンリー]
アリヤ・バレイキス [as Mrs.グレイス・フェリン]
トム・イー [as Mr.カリ]
クリス・マルケイ [as Mr.ハルヴァーソン]
ティシャ・フレンチ・マルケイ [as Mrs.ハルヴァーソン]
ダナ・バンチ [as Mr.フェリン]
 
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あ ら す じ    失業率1%、犯罪率は史上最低という豊かで平和な国になったアメリカ。それは、1年に一晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法になる法律“パージ法”のお陰だった。ジェームズ・サンディンはパージに備えてセキュリティシステムを販売する会社のトップセールスマンで、パージのあるこの日も商談を成立させ、昇進を決める。妻メアリーは理想的な主婦で、彼氏を父親に認めてもらえずやきもきとしている娘ゾーイ、内向的な性格で、カメラを取りつけたラジコン人形に夢中の息子チャーリーの4人で暮らしている。
 彼らはパージが始まる前に食事を取り、ジェームズの昇進を喜んだ。そして、自社の頑丈な防犯システムを起動する。家の窓をすべて分厚い防犯シャッターで覆い、いたるところに設置された監視カメラで見張り、侵入者を許さない体制を整える。そして19時、政府の放送とサイレンにより、パージの時間が始まった。チャーリーは家の監視カメラに助けを求める男の姿が映るのを見て、その男を見過ごすことができず、セキュリティを解除して男を導き入れてしまう。ジェームズは再度セキュリティを起動するが間に合わず、得体の知れない男と対峙してしまう。男を銃で牽制していると、上の階からヘンリーがいきなり発砲してくる。激しい銃撃戦の末、立ち尽くしていた男は姿をくらます。
 そこへチャイムが鳴り、薄気味悪い仮面をつけ、武器を手にしたパージ推進派の暴徒たちが押し寄せてくる。リーダー格の男は、家に押し入る機材が届くまでに匿っている男を引き渡さないと、皆殺しにすると言い放つ。翌朝7時のパージ終了まで、サンディン一家は無事に生きることができるのか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    尺は85分と短いものの、先の読めない展開に久しぶりに手に汗握る緊張感を覚えた作品。そもそもパージの夜に見知らぬ男を家に入れてしまったという、オタッキーなガキ・チャーリーの勝手な行動が全ての災いの元なのだが、それに対し悪びれた様子を微塵も見せないガキにはイラッとさせられる。このガキさえいなければ、一家は平穏な一夜を過ごせたのに・・・・・もっとも、そうなったら映画が成り立たなくなるけど(笑)。
 イーサン・ホーク演じるジェームズがただ一人修羅場でも冷静だったワケで、苦労して捕らえた男を差し出そうとするジェームズを「どうかしている」となじる妻・メアリーにもまたまたイラッとだ。男を差し出してその男が殺されるか、それとも男を匿って一家全員が皆殺しにされるか、落ち着いて考えれば答えは自ずと明らかなはずなのに。
 恋人ヘンリーがいきなりジェームズに銃を発砲して、防戦したジェームズに撃たれてしまったのはどう考えてもヘンリーに非があるのだが、そんな父親を拒絶する娘ゾーイもまたまたイラッとのネタだ。そんなイラッとのオンパレードのおかげで、結構フラストレーションが溜まる展開ではあった。
 この作品で瀕死の重傷を負ったジェームズが回復して『パージ:アナーキー』に続くのだろうと思ったら、イーサン・ホークはこの作品のみの出演らしく、その点は少し残念。