評     価  

 
       
File No. 2255  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年07月25日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   アベ ユーイチ  
       
上 映 時 間   77分  
       
公開時コピー         

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   柏木 ひなた [as 市位ハナ]
竹富 聖花 [as 稲沢はな]
上白石 萌歌 [as 瀬繹マイカ]
岡崎 紗絵 [as 城野モクハ]
志田 友美 [as 味田レイコ]
荒井 敦史 [as 久保賀大治]
菅谷 哲也 [as 古寺正義]
浅香 航大 [as 田篠珠雲]
 
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あ ら す じ    小さな頃から憧れていた聖アルテミス女学院に通う市位ハナ。ある日、スマホを忘れたのに気づいて学校へ戻ると、そこで生徒が教師に頭を銃で撃たれるという信じられない光景を目にしてしまう。睡眠薬で眠らされたハナが目を覚ますと、彼女やクラスメイトたちは一人ずつ檻の中に入れられていた。そして突然、携帯電話を使った“黄金卵の就職活動”というサバイバルゲームに参加することになる。様々なゲームに勝ち残った1名だけが、“真の卵”として、大人の仲間入りができるというのだ。
 ひとり、またひとりと、奇妙な銃で頭を撃たれてクラスメイトたちが脱落していく中、ハナは同級生の稲沢はなと共にゲームを戦っていく。誰もが憧れるお嬢様高校を舞台に、突如始まった理不尽なサバイバル・デス・ゲーム。そして、生徒たちの間で巻き起こる惨劇。果たして、ゲームの行方は?ハナとはなの運命は・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    できることならこの作品はパスして、押井守監督の『東京無国籍少女』を観たかったのだが、都内での上映館であるシネクイント、新宿バルト9のいずれも朝一か夕方の2回しかなかったために断念、地元のシネコンでも上映しているこの作品を選択してみた。
 観てみると、これが結構面白い。私が知る俳優が2名しか登場しておらず、尺が80分にも満たない短さなのだが、中身は結構侮れない。柏木ひなたと竹富聖花のW主演ということだが、柏木ひなたがエビ中のメンバーだというのは観終えてからWebで知った。目から鼻へ抜ける美人タイプというよりはファニーフェース系の可愛らしいルックスで、親しみと好感が持てるキャラクターだ。ちょっとハン・キンポーを彷彿とさせるような気もするけど(ファンの皆さん、ゴメンナサイ)、演技もそれほど下手じゃないし、こういうタイプの子は芸能界でも敵を作り難いんだろうな、きっと。
 もう一方の竹富聖花は、今までも何度もお目にかかっているが、すべて脇役だったために、彼女の主演作を観るのはこれが初めてになる。そのためか、彼女が実はこれほど整った美人だったというのも、この作品を観て初めて知った。彼女が演じる稲沢はなは、今まで何度も「黄金卵の就職活動(ジョブ・ハンティング・ゲーム)」を勝ち抜いてきたという設定だけに、主演2人がハナを演じるのかそれともはなを演じるのか、まさに適材適所と言えるだろう。
 「ジョブ・ハンティング・ゲーム」に無理矢理参加させられた女子高生たちが、課題をクリアできないと頭を撃ち抜かれて脱落していくというのは、昨年の『神さまの言うとおり』が連想される。ただ、こちらの作品の場合は、誰が何の目的でそんなゲームを女子高生たちに課したのかが明確に説明されているのがいい。また、まき散らすのが血じゃなく脳漿というのがミソで、下手すればスプラッタ・ムービーになりかねないところを、一応血を見ずに済むから、その手のシーンが苦手な向きにも苦痛なく観ることが出来る作品だ。