評     価  

 
       
File No. 2294  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年10月23日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ウェス・ボール  
       
上 映 時 間   132分  
       
公開時コピー   本当の迷路(メイズ)は、ここから始まる  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ディラン・オブライエン [as トーマス]
カヤ・スコデラーリオ [as テレサ]
トーマス・ブローディ・サングスター [as ニュート]
キー・ホン・リー [as ミンホ]
デクスター・ダーデン [as フライパン]
アレクサンダー・フローレス [as ウィンストン]
ジェイコブ・ロフランド [as エリス]
ローサ・サラザール [as ブレンダ]
ジャンカルロ・エスポジート [as ホルヘ]
パトリシア・クラークソン [as エヴァ・ペイジ]
エイダン・ギレン [as ジャンソン]
テリー・デイル・パークス [as カール]
キャスリン・スミス=マッグリン [as クロフォード]
リリ・テイラー [as メアリー]
テリー・ペッパー [as ヴィンス]
 
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あ ら す じ    巨大迷路の出口を見つけ、なんとか脱出したトーマステレサニュートミンホたちは、自分たちを迷路に送り込み、操っていたのが“WCKD”という組織であることを知る。
 彼らが身柄を保護された施設には、既に多くの若者たちがいた。実は他にも迷路が存在し、そこから脱出してきた若者たちが集められていたのだ。彼らの中からは、定期的に数名ずつが選ばれて別の施設へと移されており、そのメンバーに選ばれることはあたかも理想郷への切符を手に入れたかのように皆から祝福されていた。
 ところがある時トーマスは、若者たちの中で最古参であるエリスに導かれ、選ばれた者たちが実は“WCKD”の人体実験に使われているという驚愕の事実を知る。命の危険を察知したトーマスは、テレサ、ニュート、ミンホ、エリスらと共に施設から脱走するのだった。
 施設を抜け出した先に彼らを待っていたのは、すべての命を死に導く灼熱の砂漠だった。あちこちに仕掛けられた攻略不能のトラップ、新たな仲間との友情と裏切り、そしてさらに深まる謎がトーマスたちを追い詰めていく。焦土と化した終末世界でサバイバルを繰り広げる中、やがてトーマスは禁断の事実を知ることとなる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    「本当の迷路(メイズ)はここから・・・・・」なんて謳い文句のシリーズ2作目だが、ハッキリ言って想像した通り迷路的な要素はこの作品には登場しない。どうやらこのシリーズ、大して盛り上がらなかった1作目がピークで、以後はパワーダウンかつスケールダウンしてフェイド・アウトしてしまいそうな気がする。
 『ダイバージェント』やこの作品のように、シリーズものでしかも前作の状況を踏まえる必要があるケースは、願わくば冒頭の数分程度で前作までの復習をさせて欲しいものだ。『ダイバージェント』のように気に入っていれば、予めDVDで前作を見直すこともできるが、この作品の場合はそこまでする意欲が湧いてこないから困ったものだ。
 次第に謎が解けていくのだが、結局とどのつまりがウイルス感染による人類のゾンビ化で、トーマスら捕らえられて迷路に押し込められた若者は感染に対抗する鍵を握っていたとわかってしまうともう興ざめ。せっかく前作が今までにない異色の雰囲気に包まれていたのに、ゾンビが出てきた途端、『メイズ・ランナー』の“メイズ”は一体どこへ消えてしまったのかと言いたくなるほど、既視感が溢れまくりになってしまう。
 詳しくは書けないが、私がメンバーの中で最もお気に入りのキャラクターであるミンホ、それに紅一点のレサがともにラストではWCKDに連れ去られてしまう。おかげでフィナーレとなる次作では、なんとも寂しいメンバーでスタートとなってしまうのも非常に残念だ。