評     価  

 
       
File No. 2296  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2015年10月24日  
       
製  作  国   フランス  
       
監      督   カミーユ・ドゥラマーレ  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー   依頼品は3人の美女
報酬は父の命
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   エド・スクライン [as フランク・マーティン]
レイ・スティーヴンソン [as フランク・シニア]
ロアン・シャバノル [as アンナ]
ガブリエラ・ライト [as ジーナ]
タティアナ・パイコヴィッチ [as マリア]
ラシャ・ブコヴィッチ [as アルカディ・カラソフ]
レン・クドリアヴィツキ [as レオ・イマソヴァ]
アナトール・トーブマン [as スタニスラス・タージン]
ノミエ・ルノワール [as マイッサ]
 
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あ ら す じ    プロの運び屋フランク・マーティンのもとに、妖艶な美女アンナから依頼が入る。時間通りにフランクが到着すると、3人の美女が彼の愛車アウディS8に乗り込んでくる。ルール違反から依頼を断ろうとしたフランクに対し、女たちは銃を突き付け、人質に取られ猛毒がまわり命の期限が 12 時間に迫った父親フランク・シニアの映像をフランクに見せるのだった。
 ルールを侵され怒るフランクだが、アンナたちはフランクの特殊部隊時代のライバルだったアルカディ・カラソフ率いる巨大売春カルテルに命を狙われていた。流儀や使命、命が脅かされている父の間で揺らぎながら、愛車を駆るフランク。そんな彼に、裏切りが待ち受けていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    シリーズ4作目となった『トランスポーター』シリーズは、今まで不動の主役を務めたジェイソン・ステイサムに代わり、新たにエド・スクラインを迎えてタイトルも“REFUELED”となったのだが・・・・・主人公の名前は変わらずフランク・マーティンで、その愛車も相変わらずアウディとなると、なぜ主演俳優が交代したのかが大いに気になるところだ。これは私の勝手な想像だが、作品を観た限りでは今回のフランクは、ジェイソン・ステイサムにとっては完全に役不足なのは明らか。よって、ジェイソンが「自分が演じる必要はない」とオファーを断ったんじゃないかな。もし、完成版と同じ脚本でオファーしたのなら、という前提だけど。ただ逆に、ジェイソンに断られたから脚本を書き直したのだとすれば、その時点で既にエド・スクラインがジェイソンには到底及ばないという証左になっている。なんとも残念な2代目フランクだ。
 ガッチリした体格のジェイソンに比べ、エド・スクラインは線が細く、言っちゃ悪いがひ弱にすら思える。実際に肉弾戦でも、フランクが初めて敵にやり込められてしまうシーンがあるし。ルックスも、私にはポール・ベタニーがダブって仕方ない(笑)。しかも、父親が登場とあっては、ひ弱な上にファザコンのイメージまでついて回り、彼の魅力も激減するというものだ。
 そんなわけで、主人公・フランクのあり得ないほどの強さが最大の売りである作品でこの有様じゃ、当然評価もいいわけがない。もしも5作目が製作されたとしても、引き続きエド・スクラインが主役を演じるようなら、もうこのシリーズを観ようという気にもならないだろうな。