評     価  

 
       
File No. 2418  
       
製作年 / 公開日   2015年 / 2016年06月11日  
       
製  作  国   チ  リ / アメリカ  
       
監      督   イーライ・ロス  
       
上 映 時 間   99分  
       
公開時コピー  
訪れたのは快楽と地獄
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   キアヌ・リーヴス [as エヴァン]
ロレンツァ・イッツォ [as ジェネシス]
アナ・デ・アルマス [as ベル]
アーロン・バーンズ [as ルイス]
イグナシア・アラマンド [as カレン]
コリーン・キャンプ [as ヴィヴィアン]
ダン・ベイリー [as ジェイク]
ミーガン・ベイリー [as リサ]
 
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あ ら す じ    愛する妻と子どもたちに囲まれ、誰もが羨む理想的な家庭を築き上げたエヴァン。ある週末、家族旅行の予定が仕事の都合で一人留守番をすることになる。するとその夜、玄関をノックする音が聞こえ、彼がドアを開けると、土砂降りの中にずぶ濡れの美女2人が立っていた。
 ジェネシスベルと名乗った2人は、道に迷い途方に暮れていると助けを求めてきた。家族の留守中に若い女性を家の中に入れることに抵抗を覚えつつも、人助けのためと2人を招き入れる。2人の服を乾かし、バスルームを貸したエヴァンだったが、その後も2人は立ち去ろうとするどころか、そのなまめかしい魅力でエヴァンを誘惑し始める。
 家族を想い、必死に2人を振り払おうとするエヴァンだったが、度を超えた2人の誘惑についに一線を越えてしまう。するとそこから、2人は態度をガラリと変え、その凶暴な本性を露わにしていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『ファニーゲーム』の女性版・・・・・なんて言ったら、『ファニーゲーム』のファンに怒られそう。とにかく、無理矢理理由付けはされてはいるものの、とどのつまりは徹頭徹尾理不尽なサイコ・スリラーだ。そもそも、ジェネシスとベルの2人の目的がわからない。エヴァンを殺すつもりはなかったようだが、その割にはエヴァン宅への闖入者をなんの躊躇もなく殺してしまっている。全く無関係な第三者を殺してまで、エヴァンに自分の罪を思い知らせたかった??なんてワケはないし。
 キアヌ扮するエヴァンは、本当に家族思いの真面目な男だが、バスルームで全裸の女性2人、しかも一人(もちろん、妹(?)のベル)はハンパなく可愛いときたら、健康な成人男子であればあの誘惑に勝てるはずがない。そして、誘惑に負けたことを理由にその後繰り広げられる理不尽なゲーム。こうなってしまうと、彼女たちの言動に筋道緒通った理由付けなど不可能だ。サイコ・スリラーではなく、もはやコメディとして観るならば、少しは腹立ちも収まるんじゃないかな。
 この作品を観てただひとつの収穫は、訪問者の女性2人のうち、妹(本当は姉妹じゃないと思うけど)のベルを演じたアナ・デ・アルマスが、先にも書いた通り反則的に可愛いこと。 あまりにも可愛いので、画像を貼っちゃう(笑)。
Ana de Armas
 実年齢は当時27歳なのだが、とてもアラサーには見えない若さというか、言葉は悪いが一種の“幼さ”が感じられるのが最大の魅力だろう。あの大きな瞳で見つめられたりしたら、もうひとりのロレンツァ・イッツォ扮するジェネシスへなど目が行かなくなってしまうのは必定。そして、ジェネシスのような見かけからしてサイコ・ビッチな女性は何をしでかしても驚かない。けれども、ベルのような、普通にしていれば天真爛漫な可愛い娘がああいった理不尽な言動に走る方がよっぽど怖いわけで、そんな彼女の落差にも惹かれる作品だった。彼女の今後を楽しみにしたい。