評     価  

 
       
File No. 2458  
       
製作年 / 公開日   2016年 / 2016年09月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   デヴィッド・エアー  
       
上 映 時 間   123分  
       
公開時コピー   世界はこいつらに
託されてしまった!
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ウィル・スミス [as デッドショット(フロイド・ロートン)]
ジャレッド・レト [as ジョーカー]
マーゴット・ロビー [as ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル)]
ジョエル・キナマン [as リック・フラッグ大佐]
ヴィオラ・デイヴィス [as アマンダ・ウォラー]
ジェイ・コートニー [as キャプテン・ブーメラン(ディーガー・ハークネス)]
ジェイ・ヘルナンデス [as エル・ディアブロ(チャト・サンタナ)]
アドウェール・アキノエ=アグバエ [as キラー・クロック(ウェイロン・ジョーンズ)]
アイク・バリンホルツ [as グリッグス]
スコット・イーストウッド [as エドワーズ]
カーラ・デルヴィーニュ [as エンチャントレス(ジューン・ムーン)]
福島 かれん [as カタナ(タツ・ヤマシロ)]
アダム・ビーチ [as スリップノット(クリストファー・ワイス)]
シェイリン・ピエール=ディクソン [as ゾーイ]
ジム・パラック [as フロスト]
エズラ・ミラー [as フラッシュ]
ベン・アフレック [as ブルース・ウェイン/バットマン]
 
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あ ら す じ    迫りくる世界崩壊の危機を前に、政府はある決断を下した。バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄され、死刑や終身刑となったヴィラン(悪役)たちを集め、減刑と引き換えに自殺に等しい任務を強制する集団スーサイド・スクワッド(=自殺部隊)を組織するプロジェクトが、アマンダ・ウォラーによって実行に移されることとなった。
 情に厚い凄腕暗殺者デッドショット、狂気の道化師ハーレイ・クイン、軍人リック・フラッグ大佐、地獄の炎を操る小心者エル・ディアブロ、必殺縄師スリップノット、ブーメラン使いキャプテン・ブーメラン、唯我独尊を貫く女侍カタナ、魔女エンチャントレス、ウロコに覆われた怪力男キラー・クロックという強烈な個性が揃った寄せ集めの最狂チームが誕生した。
 思いがけず“正義のヒーロー”を任された彼らは、世界を救うことができるのか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    MARVELの『アベンジャーズ』シリーズに対抗意識をむき出しにした(?)かのような、DCの反撃の1本・・・・・かな?そうだとすれば、軍配は圧倒的にMARVELに挙がる。DCの悪役の面々の中で、一般的に知名度が高いのはジョーカーくらいで、あとは一体何者?的なキャラクターばかり。そして、その肝心のジョーカーがスーサイド・スクワッドには加わらず、横から茶々を入れるだけとは、存在価値がゼロというか、むしろ邪魔。一方のMARVELは、アベンジャーズの面々それぞれを主人公にした作品を公開しておいて、その後に主人公たちを一堂に会させるという念の入りようだ。これでは、ハッキリ言って公開を待つまでもなく『アベンジャーズ』の圧勝は約束されたようなものだ。
 そもそも、目前に迫った危機から世界を救うために悪党どもを集めたわけじゃなく、漠然といつか訪れるだろう危機に備えて悪党たちの戦闘集団を形成するなんて、必要性が希薄すぎる。しかも、悪党どもを集めたがために世界が危機に陥るとは、本末転倒もいいところだ。その辺りに無理矢理『アベンジャーズ』に対抗しようとしたDCの焦りが感じられるように思うのは、私だけだろうか?
 んなワケで、観る前からあまり乗り気がしなかった私にとっては、メンバー紹介を兼ねた前半はかなり退屈。マーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインがいなければ、途中で退出したか、そうじゃなければ意識を失っていたのは間違いない。
 マーゴット・ロビーといえば、ちょっと前に『ターザン REBORN』でターザンの妻を演じているが、あのお嬢様的なキャラクターを演じた同じ女優が180度正反対なキャラクターのハーレイ・クインを演じているそのギャップがいい。ちょっとオツムが弱そうで、ド派手なメイクにピチピチのショートパンツからはみ出すお尻がキュートでたまらない悪女は最高に魅力的だ。一層のこと、ウィル・スミスなんて脇へ押しやって、もっと彼女を前面に押し出した方が断然鑑賞意欲が高まるというものだ(笑)。
 ラストで申し訳程度にベン・アフレックが登場したのに感銘を受けた向きもあるだろうが、どう考えても『アベンジャーズ』を意識しているとしか思えず、私にとっては完全なに蛇足となってしまった。