評     価  

 
       
File No. 2634  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2017年07月22日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   熊澤 尚人  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   <最高の失恋>は、あなたをきっと強くする  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   中島 健人 [as 坂上拓実]
芳根 京子 [as 成瀬順]
石井 杏奈 [as 仁藤菜月]
寛一郎 [as 田崎大樹]
西山 潤 [as 三嶋樹]
福山 康平 [as 山路一春]
上川 周作 [as 相沢基紀]
川村 亮介 [as 岩木寿則]
金澤 美穂 [as 江田明日香]
萩原 みのり [as 宇野陽子]
荒川 良々 [as 城嶋一基]
大塚 寧々 [as 成瀬泉]
 
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あ ら す じ    幼い頃、何気なく発した言葉によって家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。彼女は、突然現れた“玉子の妖精”によって、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなる呪いをかけられてしまった。それ以来、トラウマを抱えた彼女は心を閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は携帯メールだけだった。
 やがて高校2年生になった順はある日、担任の城嶋一基から“地域ふれあい交流会”の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わず、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した野球部の元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を抱えていた。
 担任の思惑により、交流会の出し物はミュージカルに決定するが、クラスの誰一人として乗り気ではなかった。その中で拓実だけは、“もしかして歌いたかったりする?”と順の気持ちに気付いていた。だが、順はそれを言い出せない。“だんまり女にミュージカルなんて出来るはずがない”と、揉める仲間たち。自分が原因で揉める様子を目にして、順は思わず“私は歌うよ!”と声に出してしまう。
 そして迎えた発表会当日。心に閉じ込めていた“伝えたかった本当の気持ち”を歌うと決めたはずの順だったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2015年に公開された、同名アニメ作品の実写版。というわけで、基本的なストーリーもアニメと同じ(上のあらすじは、アニメ版のコピペです)なので、コメントも必然的に同じになるところだが、それじゃあまりに芸が無いので・・・・・。
 星の数は、アニメ版が9個に対して、敢えて1個減らして星8個にしてみた。こういう作品(アニメを実写化、あるいはその逆)は、作品に対するイメージが白紙状態から作られるだけに、得てして先に公開した方が有利だと思う。ちなみに、ここ最近では『君の膵臓をたべたい』が実写版の後にアニメが公開されているが、浜辺美波があまりに可愛くてインパクトが強烈だったために、アニメ版は見ていない。それはともかく、主要な4人のキャラクターに関して言えば、ほぼ違和感を感じなかったのは幸いだった。中でも、最初は「コイツ、何者だ?」なんて思って構えていた寛一郎演じる田崎大樹は、むしろ実写版の方が良かったとさえ思える。
 ただ、卵の神様(だったっけ?)の絡ませ方は、やはり自由度が遥かに高いアニメ版に軍配が上がる。その辺りが星1個の差なんだろうな。クライマックスのミュージカルシーンの盛り上がりもアニメ版に遜色ないし、もしもアニメ版・実写版のいずれも観ていなければ、DVD鑑賞はどちらを観てもいいと思う。