評     価  

 
       
File No. 2644  
       
製作年 / 公開日   2016年 / 2017年08月19日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ロベルト・シュヴェンケ  
       
上 映 時 間   120分  
       
公開時コピー   人類の記憶を守れ。
    
近未来SFアクション超大作
ついに<衝撃と圧巻>の完結!
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   シャイリーン・ウッドリー [as トリス/ワンダーウーマン]
テオ・ジェームズ [as フォー]
ジェフ・ダニエルズ [as デイビッド]
マイルズ・テラー [as ピーター]
アンセル・エルゴート [as ケイレブ]
ゾーイ・クラヴィッツ [as クリスティーナ]
マギー・Q [as トーリ]
レイ・スティーヴンソン [as マーカス]
ビル・スカルスガルド [as マシュー]
ナディア・ヒルカー [as ニータ]
オクタヴィア・スペンサー [as ジョアンナ]
ナオミ・ワッツ [as イブリン]
 
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あ ら す じ    近未来。人類が【無欲】【平和】【高潔】【勇敢】【博学】の5つの派閥に分類・管理されていた社会体制は崩壊し、世界の真実を告げるメッセージがシカゴの街にこだましていた。「皆さんを隔離から解放する時がきました。仲間が待っています、希望を胸にフェンスの外で」。
 新たなシカゴの支配者の座にのし上がったイブリン(ナオミ・ワッツ)は、街全体を巨大なフェンスで封鎖し、外へ脱出しようとする者たちを強権的に阻んでいた。イブリンら新勢力は混迷を極める民衆を鎮静化させるため、前支配者であるジェニーンの部下を裁判という名のもとに処刑していた。その惨状を目の当たりにした元【平和】の派閥リーダー、ジョアンナ(オクタヴィア・スペンサー)は、新たなコミュニティ【忠誠者(:アリージェント)】を名乗り、イブリンとの対決姿勢をとる。 内戦の気運が漂うなか、フェンスの外の世界に希望を見出そうとしたトリス(シャイリーン・ウッドリー)は恋人のフォー(テオ・ジェームズ)、兄ケイレブ(アンセル・エルゴート)、トーリ(マギー・Q)、クリスティーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)、ピーター(マイルズ・テラー)らと共に脱出作戦を決行する。イブリンの部下エドガー(ジョニー・ウェストン)たちの執拗な追撃に阻まれながらもそびえたつフェンスを突破し、生まれて初めて未知なる外界へ──。しかしそこには汚染で荒れ果てた大地が広がっており、期待していた世界とは全く違った。 「遺伝子繁栄推進局」へと案内された5人は、人類が過去に試みた遺伝子操作が世界の格差を生み民衆の間に亀裂が生じたことよって地球規模の大戦争が起きたこと、それを教訓に純潔な遺伝子を持つ“純粋者(ルビ:ピュア)”を誕生させるプロジェクトが進められ、人類が実験台として利用されているという衝撃の事実を知る。 局長のデイビッド(ジェフ・ダニエルズ)と面会したトリスは、“損傷者(ルビ:ダメージド)”だった亡き母がここで損傷遺伝子の修復を受け、人類に希望を与えるため自ら志願して実験台になったこと、その結果自分だけが“純粋者”の遺伝子を持つ人間として誕生したことを初めて知らされる。  一方、フォーとクリスティーナは訓練官ニータ(ナディア・ヒルカー)ほか軍隊とともに汚染された地域の子供たちを救出し遺伝子繁栄推進局で保護するという任務に就いていた。だが、フォーたちが実際目にしたのは健康な子供たちを強引に略奪し、記憶消去ガスによって強制的に人格修正をするという恐ろしい企みだった。  その頃、【忠誠者】たちの反乱を封じる手段を考えていた支配者イブリンは、デイビッドがシカゴに秘密裏に配備させていた記憶消去ガスを発動させ、全市民の記憶を抹消しようと動き出していた。果たして、トリスたちは故郷シカゴを救い人類の記憶を守ることができるのか――!? 背景 女性だけが暮らすパラダイス島でプリンセスとして生まれ育ったダイアナは、好奇心旺盛だが外の世界を一切知らず、男性を見たことすらなかった。そんなある日、島に漂着したアメリカ人パイロットのスティーブ・トレバーを助けたことで、彼女の運命が大きく動き出す。
 外の世界で大きな戦争が起きていることを知った彼女は、自身の力で世界を救いたいと強く願い、二度と戻れないと知りながらスティーブが暮らすロンドンへ行くことを決意する。やがて、ダイアナは、無敵のスーパーヒロイン“ワンダーウーマン”としてのパワーを開花させていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    既に『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』でお目見え済みのワンダーウーマン、その彼女の紹介編とでもいうべき作品で、本来なら『バットマン VS スーパーマン』に先駆けてこちらが公開されるべきだ。そうすれば、『バットマン VS スーパーマン』でいきなり登場しても「あの女、何者?敵?味方?」なんて混乱することもなかったのに。
 ワンダーウーマンことダイアナを演じるガル・ガドットは、確かに美人なのだろうけど素直に私の好みとは言いかねる。おまけに、実年齢はアラサーの32歳なのだが、私にはどうしてもアラフォーにしか見えないのはヒロインとして致命的だ。原作となるDCのコミックは読んだことがないからイメージも湧いてこないが、せめてスカーレット・ヨハンソンあたりか、さらに欲を言えば『アイ・アム・ナンバー4』のディアナ・アグロンかテリーサ・パーマーが演じてくれれば、間違いないく観ている私のテンションは上がったことだろうと思うと、ちょっと残念なキャスティングだった。
 ド派手なヒロインが主人公だけに、もっとアメコミらしい派手な内容を想像していたのとは裏腹に、結構地味〜でしかも暗めな内容だったため、今ひとつ盛り上がりに欠けたのは否めない。11月公開の『ジャスティス・リーグ』の導入編としてならともかく、女性キャラを主人公にした作品としては華やかさに欠ける。時代設定はおそらく第二次世界大戦のさなかで、悪役として設定されているのがお約束のドイツ軍というのは、MARVELの『キャプテン・アメリカ』とイメージがダブる。ただ、キャプテン・アメリカは大戦時から現在まで冬眠状態で過ごしたために当時の年齢のまま現在生きているのに対して、ワンダーウーマンの場合はそうじゃない。一体彼女は年をとらないのだろうか、それとも通常の人間とは年のとり方が違うのか(たとえば、1歳年をとるのに100年かかるとか・・・・・)、是非とも種明かしをしてもらいたいものだ。
 種明かしと言えば、見る前に一番気になっていた「女性しか存在しない島で、彼女は一体どうやって生まれたのか?」という疑問に対しては、驚くべき回答が用意されていた。一応は納得してみたものの、無理矢理感が満載の「あり得ねぇ〜」説明だった。