評     価  

 
       
File No. 2697  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2017年11月23日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ザック・スナイダー  
       
上 映 時 間   120分  
       
公開時コピー   オンリーワンが集まれば、
世界も救える。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ベン・アフレック [as ブルース・ウェイン/バットマン]
ヘンリー・カヴィル [as クラーク・ケント/スーパーマン]
エイミー・アダムス [as ロイス・レイン]
ガル・ガドット [as ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン]
エズラ・ミラー [as バリー・アレン/フラッシュ]
ジェイソン・モモア [as アーサー・カリー/アクアマン]
レイ・フィッシャー [as ビクター・“ヴィク”・ストーン/サイボーグ]
ジェレミー・アイアンズ [as アルフレッド]
ダイアン・レイン [as マーサ・ケント]
コニー・ニールセン [as ヒッポリタ女王]
J・K・シモンズ [as ゴードン]
アンバー・ハード [as メラ]
ジョー・モートン [as サイラス・ストーン]
 
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あ ら す じ    命を犠牲にして地球を守ったスーパーマンの献身的な行動により、バットマンは人類への信頼を取り戻す。彼は新たな協力者ワンダーウーマンと共に孤独に戦うヒーローたちを見つけ出し、さらに強大な敵へと立ち向かう最強チームを結成するため行動を開始する。
 怪力で無愛想な海の王者アクアマン、地上最速の男フラッシュフラッシュ、そして全身が機械に覆われている謎の男サイボーグという前代未聞のヒーローリーグを結成するも、地球を破滅させてしまうほどの新たな脅威はすぐそこまで迫っていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    明らかにMARVELの『アベンジャーズ』にDCが対抗して制作された作品だが、制作時期がちょっと遅すぎたんじゃぁ・・・・・。今となって二番煎じ感が前面に感じられて、正当な評価もしづらい気がする。協力関係にあるバットマンとワンダーウーマンによるジャスティス・リーグ結成のための超人集めから始まって、地球を未曾有の危機から救うバトルまでを描いたにしては、尺が120分と短いし。
 そんなこんなであまり内容には期待できないと思って望んでみたのだが、いい意味で予想が裏切られたのは幸いだった。相変わらずズングリムックリなベン・アフレックのバットマンには好感が持てないが、ガル・ガドット演じるワンダーウーマンのシャープな美貌と抜群のスタイルには華があってスクリーン上で一際映えるし、緊張と緩和の“緩和”部分を演じるキャラクター・フラッシュもその役割をちゃんと果たしている。そして、個人的に好きな俳優のジェイソン・モモアもいて、眠くなるんじゃないかという事前に危惧したのは完全に杞憂に終わった。
 この作品は、おそらくは今後展開していくジャスティス・リーグ・シリーズの導入編に当たる作品で、その証拠にエンド・クレジットでは前作『バットマンvsスーパーマン』で敵役だったジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサーが再登場し、ジャスティス・リーグに対抗して悪役の同盟を組もうとしている。もしかして、『スーサイド・スクワッド』の面々が再登場するのか、なんて想像する楽しみもあったりする。
 だが、この作品にはもっと大きな仕掛けがしてあって、ただそれについて書いてしまうと致命的なネタバレになってしまうから、ここからは例によってパッと見読めないようにしておくので、どうしても読みたい方は自己責任でどうぞ。
 オープニングで主だったキャスト名が紹介されるのだが、ベン・アフレックの次に“ヘンリー・カヴィル”とあったことで「あれ?」と思った。その時はおそらく回想シーンで登場するのか、と思っていたのだが、前作『バットマンvsスーパーマン』で死んだはずのスーパーマンが復活するなんて展開は、全く予想外のカウンターパンチだった。オフィシャルサイトのキャラクター紹介を見ても、スーパーマンのことには一切触れられていないという徹底ぶり。だから、見終えてからの第一印象も「この作品のタイトルは『ジャスティス・リーグ』じゃなくて、むしろ『スーパーマン リボーン』とかの方がしっくりくる」というものだった。
 ということは、前作でスーパーマンを殺してしまったのは、完全な失敗だったと言えるんじゃないかな。もっとも、敢えて一度殺しておいてから、劇的に復活させようという意図が最初からあったなら別だけど。まぁ、ジェイソン・モモア以上にヘンリー・カヴァルは好きな俳優だから、彼を拝める機会が増えたことは喜ばしいことなのだが。