評     価  

 
       
File No. 2758  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2018年03月21日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ローアル・ユートハウグ  
       
上 映 時 間   118分  
       
公開時コピー   謎が私を駆り立てる。
秘宝が私を欲してる。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アリシア・ヴィキャンデル [as ララ・クロフト]
ドミニク・ウェスト [as リチャード・クロフト]
ウォルトン・ゴギンズ [as マサイアス・ヴォーゲル]
ダニエル・ウー [as ルー・レン]
クリスティン・スコット・トーマス [as アナ・ミラー]
デレク・ジャコビ [as Mr.ヤッフェ]
ハナ・ジョン=カーメン [as ソフィー]
 
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あ ら す じ    ロンドンでごく普通の女子大生としてバイク便のライダーをしながら暮らしていたララ・クロフトだったが、7年前に失踪して以来消息不明の、資産家で冒険家の父リチャード・クロフトが遺したビデオメッセージを発見し、その遺志を継いでトレジャー・ハンターとなり最初のミッションに挑むことを決意する。それは、日本のどこかにあるという神話上の絶海の孤島に隠された女王・卑弥呼の幻の秘宝を封印するというものだった。
 その秘宝には世界を滅ぼす邪悪な力が秘められていて、危険な秘密組織トリニティがその悪用を企んでいるというのだった。こうして1人旅立ったララは、香港で父が7年前に船を入手した男ルー・レンを探し出す。しかし、その男は父が船を買ったルー・レンの息子で、彼の父もまた7年前にリチャードと共に船出していた消息を絶っていたのだった。
 ララは息子ルー・レンを相棒にし、幻の秘宝を求めて過酷な大冒険へと繰り出すのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2001年のアンジー版『トゥームレイダー』で、私はララのことを「裏付けのない自信に満ちあふれた単なる自信過剰勘違い女」だとこき下ろした記憶があるが、この作品を観てその評価に自信が持てた。確かに、“アンジーは嫌いじゃない”と書いたが、かと言って積極的に好きにもなれない。一方、今回のララを演じるアリシア・ヴィキャンデルは“大好きな女優”なのだが、そんな前提条件を無視しても、近寄りがたい雰囲気を漂わせるアンジー版ララよりは、アリシア版ララの方が人間味があって親近感も感じられる。
 アリシアにはどちらかと言えば上品で清楚なお嬢様タイプというイメージを持っていたから、果たしてララのようなキャラクターを違和感なく演じられるのだろうか?なんて観る前は気になっていたのだが、蓋を開けてみれば相当なトレーニングを積んだらしく、腹筋は割れているし、あっという間に事前の心配が消し飛んでしまった。いや、それどころかアンジーよりもララ役が似合っているとまで思えるくらい・・・・・なのは、決して贔屓目だけじゃない・・・・・と思う・・・・・多分(笑)。
 冒頭からラストに至るまで、たたみかけるようなアクションシーンの連続。これは鍛えているが故になせる業で、もしかして劇中での彼女の傷はメイクじゃなくて本物なんじゃないの?とさえ思える。とは言っても、この作品のララ像は何があっても表情を変えない、根拠のない自信に満ちたアンジー版ララとは違い、アリシアの方は苦しい時には苦しそうな顔をするし、辛い時には辛さがストレートに表情に表れる。どちらがより人間的で感情移入しやすいかは言うまでもないだろう。
 なんていう、アンジーとアリシアを比較するような、最初から勝負が付いているような議論はさておいて、邦題の副題に“ファースト・ミッション”とあるのは、最初からシリーズ化が想定されているということで、これは私にとっては非常に嬉しいことだ。その点の布石もちゃんと用意されていて、『メイズ・ランナー』でも敵役を演じたクリスティン・スコット・トーマスが実は・・・・・なんていう余韻を残してくれたもんだから、ますます次作への期待が募るというものだ。