評     価  

 
       
File No. 2759  
       
製作年 / 公開日   2018年 / 2018年03月21日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   本広 克行  
       
上 映 時 間   94分  
       
公開時コピー   笑え。
運命なんて、
バカ野郎だ。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   福士 蒼汰 [as 曇天火]
中山 優馬 [as 曇空丸]
古川 雄輝 [as 安部蒼世]
桐山 漣 [as 金城白子]
大東 駿介 [as 鷹峯誠一郎]
小関 裕太 [as 永山蓮]
市川 知宏 [as 武田楽鳥]
加治 将樹 [as 犬飼善蔵]
若山 耀人 [as 曇宙太郎]
池田 純矢 [as 迅影]
若葉 竜也 [as 霧生]
宮下 かな子
深水 元基
山路 和弘
東山 紀之 [as 岩倉具視]
 
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あ ら す じ    明治維新後の滋賀県・大津。琵琶湖畔に建つ、数百年にわたり大津の治安を預かってきた曇神社の当代当主・曇天火(くもうてんか)は、「どんな時でも笑っていろ」を心情とする、強く、優しく、お調子者の快男児で、大津の民から絶大な信頼を寄せられていた。次男の空丸と三男の宙太郎、そして10年前に大けがを負ったところを天火に助けられた金城白子の4人で暮らしていた。
 大津では曇天が続いており、300年に一度よみがえり、人間に災いをもたらすという大蛇(オロチ)の復活が近いのではないかと不安に満ちる中、忍者集団・風魔一族はオロチの力を利用して政府転覆を狙っていた。これに対し、明治政府は右大臣・岩倉具視の直属部隊「犲(ヤマイヌ)」が、オロチを封印するために動いていた。犲のメンバーは5人、オロチを封印するにはかつて犲の一員だった天火の復帰が不可欠だったが、天火は弟たちのために生きると頑なに犲への復帰を拒んでいた。そこで、犲の隊長・安部蒼世は、オロチが復活する際に必要な器となる人間を抹殺すべく、器の発見を急いでいた。
 その器が、あろうことか天火の弟・空丸であることが判明する。安部蒼世はやむなく空丸を斬る決意をするが、風魔一族に空丸を掠われてしまう。天火はオロチを封じる力を持つと言われる二本の“護り刀”を手に、単身風魔のアジトである獄門処へのりこむのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この週末に観た作品は3本、うち2本はハズレで、良かったのは愛しのアリシアが主演した『トゥームレイダー』だけ。そして、ハズレ2本の中でもコイツは久しぶりに全く意味不明という体たらく。意味不明と言っても、ストーリーがわからないなんてことじゃなく、こんな作品を制作していったい何が嬉しいのか?というのが理解不能なのだ。
 原則、どんな文芸作品であっても「映画の根本は娯楽であるべき」というのが、私の映画に対する基本姿勢(もちろん、他の人間にこの考えを押しつけるつもりは微塵もない)であり、観ていて何らかの“感情を動かすもの”が無くてはならない。その観点からこの作品を観ると、もちろん全然面白くもなく、かと言って向かっ腹が立つほどくだらないわけでもなく、終始感情の起伏を催すことなく気がついたら終わっていた。唯一、観終えた時に感じたことと言えば、「あれほど斬られていても死なない福士蒼汰演じる曇天火はターミネーターかよ?」ってことくらい。
 こう言う作品を観るにつけ、作り方の問題ももちろん無いわけじゃないが、原作であるコミック自体が、私にとっては面白くない作品に当たるのだろう。幸い、100分を切る尺の短さに救われたようなものの、これが120分を越えるような長尺だったら、途中で意識を失っていた可能性は高い。