評     価  

 
       
File No. 2786  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2018年05月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   スコット・スピアー  
       
上 映 時 間   92分  
       
公開時コピー   この一瞬は、
タイヨウよりも輝いていた
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ベラ・ソーン [as ケイティ・プライス]
パトリック・シュワルツェネッガー [as チャーリー・リード]
ロブ・リグル [as ジャック・プライス]
クイン・シェパード [as モーガン]
ケン・トレンブレット [as マーク・リード]
ジェン・グリフィン [as バーブ]
ニコラス・クーム [as ガーヴァー]
 
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あ ら す じ    17歳のケイティ・プライスは、幼い頃に太陽の光にあたれない難病・色素性乾皮症(XP)と診断され、太陽を避けて孤独に過ごしてきた。昼間は家から出られず、ギターを片手に曲を作り、詞を書いて日々を過ごしている。太陽が沈むのを待ち、暗くなってからギターを片手に駅前まで行き、通行人を相手に歌をうたうことが彼女の日課だった。
 ケイティの唯一の話し相手は、誰よりも愛情を注いでくれる父のジャックと、学校が終わると毎日のように家を訪ねて来てくれる親友のモルガンだけだったが、ある日、家の前を行き来するチャーリー・リードを見て、ケイティは彼に恋をするようになる。窓越しに見つめるだけの片想い。特別な遮蔽が施された窓から毎日、何年もチャーリーの姿を追いかけていた。自分も彼のように普通の人生を送ることができたらという、叶わぬ願いを抱きながら。
 ケイティがいつものように地元の駅で演奏をしていると、その歌声に引き寄せられチャーリーが駅にやって来る。初めてケイティを見た彼は一目で彼女に夢中になる。そして、モルガンの手引きもあって、17歳の2人は恋に落ちる。初めてのデート、初めてのキス、初めて行く場所と世界。会えるのは夜だけであっても、ケイティにとってはそのすべてが新鮮で輝いて見えた。しかし、ケイティは「好きだから普通の女の子として彼と一緒にいたい」と、自分の病気を内緒にしたまま過ごすのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2006年にYUI主演で公開された『タイヨウのうた』のハリウッド・リメイク版という点に興味を惹かれたのだが、それ以上に好奇心を刺激されたのは、主人公の相手役を演じる俳優(日本版は塚本高史)がパトリック・シュワルツェネッガーだということ。シュワルツェネッガーなんてファミリーネーム、もちろん言うまでもなく彼はあのシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの長男なのだ。
 えぇ〜、また親の七光りかよ!?なんて思ってしまうのは仕方ないのだが、少なくともこの作品に関しては、オーディションを経て自力で勝ち取った役柄のようだ。まぁ、父親がシュワちゃんであることが、オーディションの結果に全く影響していないとは言い切れないが、いくら親が有名人であれ演技が下手クソじゃ採用されないだろうし、その点は安心して観られるだろうと、事前には思っていた。
 で、実際に観てみると・・・・・いや〜、似てるのなんのって、思わず吹き出しそうになるほど似てる。こりゃどう疑いの目を向けようとも、シュワちゃんの息子であることだけは誰にも否定できない。もちろん、シュワちゃんよりは細面のソース顔のイケメンなのだが、笑った時の目の辺りなんかはホント、ソックリだった。
 それはともかく、主役のケイティを演じたベラ・ソーンがもう少し可愛ければ、というのが残念でならない。確かに彼女、美人であることは間違いないが、日本版の主演・YUIの可愛さが私のストライクゾーンど真ん中だったのと比較すると、儚げなイメージからはちょっとかけ離れて“強さ”を感じてしまうように思える。
 日本版は両親が健在で、父親役の岸谷五朗のコミカルなところが“緊張と緩和”の“緩和”部分としていい意味でアクセントになっていた記憶があるが、ハリウッド版は父親のみという設定だ。その点以外はかなり忠実に日本版がなぞられている感がある。いずれにしても、このストーリーが“泣ける”ものであることは変わりなく、10年以上経って観たリメイク版であっても目頭が熱くなってしまった。