評 価
File No.
2795
製作年 / 公開日
2018年 / 2018年05月25日
製 作 国
日 本
監 督
永井 聡
上 映 時 間
112分
公開時コピー
その人は、
どしゃぶりの心に傘をくれた。
夢を失った17歳、夢を忘れた45歳。
ふたり、人生の雨宿り中
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
小松 菜奈
[as 橘あきら]
大泉 洋
[as 近藤正己]
清野 菜名
[as 喜屋武はるか]
磯村 勇斗
[as 加瀬亮介]
葉山 奨之
[as 吉澤タカシ]
松本 穂香
[as 西田ユイ]
山本 舞香
[as 倉田みずき]
篠原 篤
[as 大塚]
懸田 怜央
[as 近藤勇斗]
濱田 マリ
[as 久保佳代子]
戸次 重幸
[as 九条ちひろ]
吉田 羊
[as 橘ともよ]
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あ ら す じ
17歳で高校2年生の
橘あきら
は、アキレス腱のケガで陸上の夢を諦めてしまう。偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の
近藤正己
だった。 それをきっかけにあきらは、ファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱いて。
あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、近藤には彼女の真っ直ぐな視線も嫌悪のまなざしと誤解されてしまう。しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらはついに近藤に告白する。近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず・・・・・。
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たぴおか的コメント
もう何本も出演作を観てきて、この頃やっと小松菜奈の顔に対しても免疫ができてきた(笑)ものの、彼女が美人だとは到底思えないし、ましてや世界の美しい顔100にランクインするなんて到底理解不能な私。私に言わせれば、彼女の顔はどう見ても染谷将太をそのまま女性にした顔(この作品を観ていて、初めて気がついた)で、彼女が可愛く思えない理由も、実はその辺りにあるのかも。そんな小松菜奈の出演作の中では比較的気に入っている、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の好印象に引っ張られ、相手役が大泉洋ということもあって若干の期待をとそれを上回る不安を抱きながら観たのだが、なんとも残念な結果に終わってしまった。
たかが、と言っちゃなんだけど、たかがアキレス腱断裂(かな?)程度で恵まれた短距離スプリンターとしての才能を捨ててしまうなんて設定に、まずは無理を感じた。これが脚を切断とかいうのならともかく、アキレス腱は治るんだから。事実、作品中で同じ怪我を倉田みずきが、見事カムバックしてあきらと同タイムの記録を出しているし。まぁ、物語がスポ根じゃなくラブストーリーだからといってしまえばそれまでだが、それにしては恋愛色があまりに希薄すぎて、そのために感情が盛り上がらない。主人公の恋愛に観ている方が胸がドキドキするようなラブストーリーの醍醐味を、残念ながらこの作品では味わうことができないのだ。
大泉洋の抑え気味の飄々とした演技はさすがで、その親友・九条ちひろを演じた戸次重幸が、どことなく中年男性の悲哀を感じさせるのには大いに共感できる。永瀬正敏とタイプが似ていると常々思っていた俳優だが、好感度は戸次重幸の方が遥かに高い。そして、大泉演じる近藤に対して、時折チクチクと針を刺すような濱田マリの毒舌が相変わらず適度なスパイス的な役割を果たしていて、こういう役柄が演じられる女優は貴重だ。また、『TOKYO TRIBE』で初めて観た時からお気に入りの女優に仲間入りした清野菜名が、相変わらずすがすがしくて観ていて気持ちがいい。 高校生という設定には、ちょっと無理がある気がしないでもないけど。