評     価  

 
       
File No. 2847  
       
製作年 / 公開日   2018年 / 2018年08月31日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   大根 仁  
       
上 映 時 間   118分  
       
公開時コピー   大人になって、
青春と再会した。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   篠原 涼子 [as 奈美(2018)]
広瀬 すず [as 奈美(90s)]
板谷 由夏 [as 芹香(2018)]
山本 舞香 [as 芹香(90s)]
小池 栄子 [as 裕子(2018)]
野田 美桜 [as 裕子(90s)]
ともさか りえ [as 心(2018)]
田辺 桃子 [as 心(90s)]
渡辺 直美 [as 梅(2018)]
富田 望生 [as 梅(90s)]
池田 エライザ [as 奈々(90s)]
三浦 春馬 [as 藤井渉]
リリー・フランキー [as 中川]
 
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あ ら す じ    コギャルブームが巻き起こった90年代に青春を謳歌していた芹香奈美奈々裕子の女子高生6人の仲良しグループ“サニー”。それから20年以上の時が経ち、高校生の娘を持つ専業主婦となっていた奈美は、リーダーだった芹香と思いがけない再会を果たす。
 独身で会社経営を営んでいた彼女は、末期ガンで余命あと1ヶ月を宣告されていた。神戸淡路大震災で淡路島の田舎から東京の高校に転校し、不安でいっぱいだった奈美をサニーに迎えてくれたのが芹香だった。その芹香から「死ぬ前にもう一度みんなと会いたい」という最後の願いを託された奈美。ある事件をきっかけに音信不通となってしまったかつての仲間を再結集すべく、探偵の中川を使ってみんなの消息を調べ始めるのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2011年に公開され、劇場で観るか否か迷いに迷った末に見送った韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を日本版にリメイクした作品。篠原涼子がこれほど可愛らしく見えた作品は未だかつて無く、そして広瀬すずは池田エライザ演じる奈々の言葉通り、相変わらず可愛らしさが半端じゃない。そして、特筆すべきなのは、篠原と広瀬を除くSUNNYのメンバーが90年代と現在のルックスの変化にほとんど違和感が感じられないのだ。ただ、個人的にはともさかりえのルックスの劣化だけは目を覆いたくなって(まぁ、昔から彼女はどちらかと言えば嫌いな女優に属していたけど)、別の女優をキャスティングして欲しかった。また、現在の奈々を演じたのが誰なのか未だにわからないけど、もしかして池田エライザ本人だったのかな?
 90年代に中高生だった世代には懐かしさ満点の楽曲だろうけど、そもそも副題にもなっているオザケンの『強い気持ち・強い愛』なんて曲は存在すら知らなかったし(つーか、オザケンの曲なんて『カローラIIにのって』しか知らん)、安室の曲を聴いても何の感慨も湧いてこない。松田翔太主演の『イニシエーション・ラブ』の方が、私にとっては楽曲に加えて当時のクルマも相俟って、どストライクな時代背景だった。
 90年代の青春まっただ中を共に過ごしたSUNNYの6人、彼女たちの絆が上辺だけじゃなく副題の通り“強い気持ち・強い愛”で、現在でもそれは変わることはない。そんなテーマが胸に押し寄せてくる秀作なのは間違いない。けれどもその反面、それほどの強い絆にもかかわらず奈々のあの事件を機に集まることがなくなるというのはちょっと考えにくいかな。奈々本人はともかくとしても、それ以外のメンバーは連絡を取り合っていておかしくない。加えて、ラストで心と梅が芹香からトンデモない遺産を受け取ることになるが、せっかく盛り上がった雰囲気が金で一気に醒めてしまいそうだったのは残念。所詮、友情よりも実弾(=Money)ってことじゃないだろうけど、せめて2人が芹香の死を喜んでいないことを願うばかりだ。