評     価  

 
       
File No. 2853  
       
製作年 / 公開日   2018年 / 2018年09月14日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   シェーン・ブラック  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   一番強いヤツは、どこだ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ボイド・ホルブルック [as クイン・マッケナ]
トレヴァンテ・ローズ [as ネブラスカ・ウィリアムズ]
ジェイコブ・トレンブレイ [as ローリー・マッケナ]
キーガン=マイケル・キー [as コイル]
オリヴィア・マン [as ケイシー・ブラケット]
スターリング・K・ブラウン [as トレジャー]
トーマス・ジェーン [as バクスレイ]
アルフィー・アレン [as リンチ]
アウグスト・アギレラ [as ネトルズ]
ジェイク・ビューシイ [as キーズ]
イヴォンヌ・ストラホフスキー [as エミリー]
 
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あ ら す じ    元特殊部隊員で現在は傭兵のクイン・マッケナは、メキシコのジャングルで墜落した宇宙船と、その船に乗っていたプレデターを目撃する。彼はプレデターの存在を隠匿しようとする政府に拘束されてしまうが、墜落現場から持ち帰っていたプレデターのマスクと装置を自宅に送り届けていた。自宅に届いた荷物を受け取り開けたクインの息子で天才的な頭脳をもつ少年ローリーが、好奇心から装置を起動させてしまうが、それは地球にプレデターを呼び寄せるシグナルを発信するものだった。
 一方、政府の極秘組織に監禁されてしまったクインは、息子ローリーがプレデターの標的になっていることを知り、ルーニーズと呼ばれるならず者の兵士たちと共に脱走する。再び人類の前に姿を現したプレデターは、他の種のDNAとの交配の結果、遺伝子レベルでアップグレードしてした。さらに、そのプレデターを追い、通常のプレデターをも遙かに上回る、身長3mを超えた圧倒的なパワーを誇る“アルティメット・プレデターまでもが出現する・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    1987年のシュワちゃん主演『プレデター』から30年、プレデターを扱った一連の作品もこれが6作目となるが・・・・・やはりシュワちゃん主演の1作目が最高峰で、回を重ねるごとに面白くなくなっている気がする。何と言っても1作目では、敵の姿が見えず正体がわからないところが最大の恐怖で、当然のことながらその恐怖感は2作目以降は感じられない。ただ、そうはいってもプレデターが装備備した兵器は人間にとっては脅威であることには変わりないけど。
 脚本がテキトーに考えたとしか思えない、ある意味ギャグのようなチープさで苦笑させられる。今回のプレデターはDNA交配でパワーアップしているらしく、それだけでは気が済まないのかさらにはそのプレデターをも上回る身長3m超えの巨大な“アルティメット・プレデター”とやらも登場しするのだが、そのためイタズラに内容が複雑化して、奴らは一体地球で何をやりたいのかワケがわからないなってしまった。
 加えて、キャスティングもまた私が知っている名前がひとりもいないほどのチープさで、これはもう立派なB級のアサイラム作品と言ってもいいんじゃないかな。敵が体力も科学力も人類を遥かに凌駕する以上、彼らと戦う人類代表もそれなりのキャラを据えてもらいたいものだ。その意味では、1作目のシュワちゃんは当時の最適なキャスティングで、今であればドゥエイン・ジョンソンか、でなくともせめてクリス・ヘムズワースかライアン・レイノルズ、あるいはチャニング・テイタム辺りを起用してほしいものだ。
 確かにプレデターというキャラクターはその能力に加えてビジュアル的にも画期的で、これを1作だけで終わらせるには勿体ない気もする。けれども、これ以上プレデターを題材にした作品が作られても、1作目に匹敵する秀作が生まれることはないだろうし、個人的にもこれ以上プレデター絡みの作品が公開されても観る必要は無いだろうことを、この作品のおかげで確信できた。