評     価  

 
       
File No. 2870  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2018年10月06日  
       
製  作  国   アメリカ / イギリス  
       
監      督   ジャスティン・チャドウィック  
       
上 映 時 間   105分  
       
公開時コピー   花に狂い、愛に狂う  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アリシア・ヴィキャンデル [as ソフィア・サンツフォールト]
デイン・デハーン [as ヤン・ファン・ロース]
ジャック・オコンネル [as ウィレム・ブロック]
ホリデイ・グレインジャー [as マリア]
トム・ホランダー [as ソルフ医師]
マシュー・モリソン [as マテウス]
ケヴィン・マクキッド [as ジョアン]
ダグラス・ホッジ [as ニコラス・スティーン]
ジョアンナ・スキャンラン [as Mrs.オーバーヴァルト]
カーラ・デルヴィーニュ [as アナジェ]
ザック・ガリフィナーキス [as ヘリット]
ジュディ・デンチ [as 修道院長]
クリストフ・ヴァルツ [as コルネリス・サンツフォールト]
 
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あ ら す じ    17世紀のオランダ・アムステルダム。遥か東の国から来た珍しく美しい花チューリップを、人々は我を忘れて手に入れようとした。民衆は大枚はたいてチューリップへの投機に熱中し、球根の値段が上がり続ける中、特に高価なのが希少な縞模様のチューリップで、それを人々は“ブレイカー(色割れ)”と呼んだ。
 孤児として聖ウルスラ修道院で育った美しい少女ソフィアは、成人すると富豪で有力者である商人コルネリス・サンツフォールトに嫁ぐこととなる。けれども、いつまでたっても子どもを授からないソフィアとの生活にコルネリスは焦りを感じる。また、子どもが出来ないソフィアは、ソルフ医師に助けを求める。。一方、サンツフォールト家の女中マリアは、魚売りのウィレム・ブロックと恋に落ち、日々の逢瀬に幸せを感じていた。
 日々の気晴らしとして、コルネリスは絵画商人マテウスに頼み、ソフィアとの肖像画を描いてもらうことを思いつく。そのマテウスが紹介したのが、将来を嘱望されている若手画家ヤン・ファン・ロースだった。階段から降りてくるソフィアの姿を見た瞬間ヤンは恋に落ち、一方のソフィアも最初は彼の横柄な態度に嫌悪感を抱いていたが、絵を通じて向き合う時間の中で、徐々に彼に惹かれるようになっていく。ヤンとの逢瀬に胸を躍らせるようになるソフィアだったが、あろうことかその姿を見たウィレムはマリアが画家と逢瀬を繰り返しているのだと勘違いし、傷心のままアムステルダムから姿を消してしまう。
 愛するウィレムを失ったマリアは、失意の中で自分が彼との子どもを授かったことをソフィアに告白するが、これを聞いたソフィアは、ある計画を思いつく。それは、マリアの子を自分の子どもだと夫に信じ込ませる計画だった。マリアの計画に加担したソルフ医師の指示で妻と夜を共に過ごせなくなったコルネリスは、仕事という嘘をつきユトレヒトの女に会いに数週間家を留守にする。この間幸せな日々を送るソフィアとヤンであったが、ソフィアを幸せにするためにどうしてもお金が必要なヤンは、チューリップ売買に乗り出していく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    大好きな女優アリシア・ヴィキャンデルの主演作なのだが、どうやら恋愛物らしく、彼女の相手役がデイン・デハーンじゃ役不足じゃないか?なんて思いながら劇場へ。彼女が演じるソフィアの夫・コルネリスを演じるのがクリストフ・ヴァルツだと知り、「なるほど、金にモノを言わせて若くて美人な妻を迎えた夫から逃れ、愛を求めてわかいオトコに走るパターンか」、なんて思い描いたのだが、これがトンだ見当外れだと思い知らされた。
 クリストフ扮する夫のコルネリスは決して私の思っていたような男じゃなく、確かに子どもを欲しがる気持ちが先走りすぎている気もするが、意外にも妻を心から思う優しい男なのだ。今までが一癖も二癖もあるキャラを演じてきた彼だけに、今回のキャスティングはちょっと違うような気もするが。ただ、ラストでも召使いのマリアに対し、驚くべき寛大な気持ちを披露してくれていて、これが他の俳優だったらあまりに哀れに思えてソフィアに対する反感が募るところだが、クリストフに対するイメージが妙なところで救いになっていた。
   修道院長を演じるジュディ・デンチ似の女優、一体誰なんだろう?と最後まで気になっていたのだが、まさか彼女本人だったとは・・・・・ちょっと見ないうちに、10歳ほど若返った?・・・・・ワケないよね(^-^;。相変わらずお元気そうでなによりです、ハイ。