評 価
File No.
2897
製作年 / 公開日
2018年 / 2018年11月23日
製 作 国
日 本
監 督
入江 悠
上 映 時 間
120分
公開時コピー
何があっても生き抜け
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
高杉 真宙
[as サイケ]
加藤 諒
[as カズキ]
渡辺 大知
[as タケオ]
林 遣都
[as 高田]
伊東 蒼
[as ヒカリ]
山本 舞香
[as ユキ]
芦那 すみれ
[as サクラ]
勝矢
[as 川合京三]
般若
[as 班目慎司]
菅原 健
[as 真鍋]
斉藤 祥太
[as 海老名兄弟]
斉藤 慶太
[as 海老名兄弟]
金子 ノブアキ
[as 加藤]
篠田 麻里子
[as アゲハ]
MIYAVI
[as 安達]
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あ ら す じ
親から虐待され、ろくに学校にも行けず、青春期を少年院で過ごした
サイケ
、
カズキ
、
タケオ
。社会に見放された3人が生き抜くためにつかんだ仕事は、犯罪者だけをターゲットにした“タタキ”(窃盗、強盗)稼業だった。
ある日、タタキの現場を少女に携帯で撮影されてしまった3人は、その少女を拉致して逃げ去る。彼女の名前は
ヒカリ
、やはり身寄りのない少女で、意外なほどすんなりと3人に溶け込んでしまう。それ以降、ヒカリも3人と一緒に廃バスの車両で寝泊まりすることになった。
ヒカリの持ち物から1枚のSDカードが見つかったことがきっかけで、偶然にも振り込め詐欺のアガリ(収益金)の隠し場所を3人は知ることとなる。それは“半グレ”系アウトローによる犯罪営利組織カンパニーとして台頭する「六龍天」のものだった。「六龍天」に身元がバレないよう、慎重にタタキを繰り返すも、あるきっかけから3人の身元が「六龍天」に知られ、絶体絶命の状況に追い込まれてしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
『22年目の告白−私が殺人犯です−』『ビジランテ』の入江監督がメガホンを執ったとあって、どんな作品になっているのか楽しみにしていたのだが・・・・・どうやら、中途半端な作品になってしまっているようで、少々期待外れの感は否めない。まずは、主人公3人の犯罪者だけを狙う窃盗団が、あまりにも無計画で仕事が大雑把なのにはビックリ。単に窃盗団であれば、失敗しても警察に捕まって刑務所へ行くだけだが、犯罪者相手となると、失敗は生命にかかわるだけに、もっと緻密な計画と手際のいい手口が必要なはずなのに、あれじゃどこから足が付いてもおかしくない。
そんな3人だから、最後に打つ大博打も完全に行き当たりばったりで、結果オーライだったから良かったようなものの、一歩間違えていたらあの世行きというお粗末さ。おまけにせっかく手に入れた現金の大半をふいにしてしまうとは・・・・・。もっとも、ラストであの大金を丸々手に入れていたら、彼らはタタキから足を洗うつもりだったようだから、そうなってはこの作品で完結してしまうため、あわよくば続編をということからああなったようだけど。
主役の3人では、一応高杉真宙がメインなんだろうけど、おそらくは加藤諒が高杉を完全に喰ってしまっているという印象を持ったのではないだろうか。いつもの独特なクセを抑えながらも、それでいて存在感をしっかり主張している。あまり好きな俳優じゃなかったが、これで彼を少しばかり見直した。
また、六龍天の幹部・加藤を演じた金子ノブアキの演技が光っている。若い詐欺メンバーを前にした演説などは、思わず観ている私も「なるほどなぁ」、と納得させられてしまう説得力があり、一方では安達から虐げられて、飼い犬が飼い主の手を噛む心境がしっかりと伝わってくる。でも、独裁者に仕える者の末路は、得てしてあんなもんなんだよね。合掌。
先日観た『アウト&アウト』の栞があまりにも印象的だったため、この作品のヒカリが主人公3人にどう絡んでくるかも期待のひとつだった。が、これは非常に残念な結果に終わってしまった。でなければ、加藤諒演じるカズキがヒカリを施設に向かわせるシーンなどは、ウルッときてもおかしくなかっただろう。