評     価  

 
       
File No. 2923  
       
製作年 / 公開日   2018年 / 2019年01月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   フェデ・アルバレス  
       
上 映 時 間   115分  
       
公開時コピー  
リスベット、16年前なぜ私を見捨てたの
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   クレア・フォイ [as リスベット・サランデル]
スヴェリル・グドナソン [as ミカエル・ブルムクヴィスト]
レイキース・スタンフィールド [as エド・ニードハム]
シルヴィア・フークス [as カミラ・サランデル]
スティーヴン・マーチャント [as フランス・バルデル]
ボー・ガズドン [as 少女時代のリスベット]
カルロッタ・フォン・ファルケンハイン [as 少女時代のカミラ]
クリストファー・コンベリー [as アウグスト・バルデル]
シヌーブ・マコディ・ルンド [as ガブリエラ・グレイン]
ビッキー・クリープス [as エリカ・ベルガー]
 
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あ ら す じ    冬のスウェーデン、ストックホルム。背中に大きなドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカー、リスベット・サランデルのもとに、人工知能(AI)研究の世界的権威であるフランス・バルデル博士から、ある依頼が舞い込む。それは、彼が開発した核攻撃プログラムを、アメリカのNSA(国家安全保障局)から取り戻してほしいというものだった。
 それは、リスベットにとっては決して難しいミッションとは思えなかった。ところがそんなリスベットの前に、16年間も消息を絶っていた彼女の双子の妹、カミラ・サランデルが思いもよらぬ形で大きく立ちはだかってくる。カミラは父親ザラチェンコの膨大な遺産と犯罪組織を引き継ぎ、配下を使ってバルデル博士のプログラムを奪い取ろうとする。リスベットはカミラに対抗すべく、ミレニアム社の記者、ミカエル・ブルムクヴィストの協力を得るのだった。
 16年前に妹が自分ではなく父親を選んだことがトラウマとなっていたリスベットと、姉に捨てられたと思い込むカミラの姉妹の確執の行き着く先は・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    ノオミ・ラパス主演で映画化された『ミレニアム』三部作に新たな作者を迎え、その続編として発表されたシリーズの第4弾に当たる『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』を映画化した作品。主演はてっきり前作『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットを演じたルーニー・マーラかと思ったら、『ブレス しあわせの呼吸』で目を惹いたクレア・フォイで、ミカエル役もミカエル・ニクヴィスト→ダニエル・クレイグ→今回のスヴェリル・グドナソンと、回を追う毎に若返っている。おそらく、『ドラゴン・タトゥーの女』の正規(?)続編である『火と戯れる女』であれば、ルーニー・マーラ×ダニエル・クレイグというキャスティングが踏襲されたのだろうが、この作品は敢えて2作目と3作目を飛ばして新シリーズとも言うべき4作目を映画化したことから考えても、『ドラゴン・タトゥーの女』の続編ではなくて、だから前作のイメージを払拭すべくキャスティングも一新したのだろう、と勝手に推測している。
 実は、劇場で何度も見せられた予告編の中でのカミラのセリフ「リスベット、蜘蛛がなぜ自分の巣に掛からないか知ってる?」が妙に頭にこびり付いていて、その答えが知りたくて仕方なかった。ところが、蓋を開けてみると劇中にそのセリフはなかったのだ。そこで、欲求不満を解消するためにWebで調べてみたから、一応の解答を得ることはできたが、私が知りたいのはそんな教科書に載せるような模範解答じゃない。果たしてカミラが劇中でどう答えたのか、その答えをもってリスベットに何を訴えたかったのかが知りたかったのだ。もっとも、予告編だけ実際の劇中とは異なるセリフを当てることもあるだろうから、このケースもその類いだったのかもしれない。
 正直前作のルーニー・マーラはあまりにも『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスとイメージが異なり(ハッキリ言ってリスベットとしては可愛すぎると思うのだ)違和感を感じたのだが、その点はまだクレア・フォイの方がしっくりくる。もっとも、あまりにノオミ・ラパスのリスベットのインパクトが強烈だったために、誰がリスベットを演じてもノオミ・リスベットを上回ることはできないのだろうな、とは思う。ただ、てっきり身長が160cmに満たないと思っていたノオミ・ラパスが、実は3人の中で最も長身だったという事実(ノオミ163cm、クレア162cm、ルーニー160cmとのこと。まぁ、どんぐりの背比べだけどね)は未だに信じられない。一方のミカエルのイメージは、この作品での存在感が極めて薄くて、もうどーでもいい(笑)。