評 価
File No.
2934
製作年 / 公開日
2018年 / 2019年01月25日
製 作 国
日 本
監 督
堤 幸彦
上 映 時 間
118分
公開時コピー
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
杉咲 花
[as アンリ]
新田 真剣佑
[as シンジロウ]
北村 匠海
[as ノブオ]
高杉 真宙
[as サトシ]
黒島 結菜
[as メイコ]
橋本 環奈
[as リョウコ]
吉川 愛
[as マイ]
萩原 利久
[as タカヒロ]
渕野 右登
[as ケンイチ]
坂東 龍汰
[as セイゴ]
古川 琴音
[as ミツエ]
竹内 愛紗
[as ユキ]
とまん
[as 0番]
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あ ら す じ
その日、廃病院の地下の一室に、12人の未成年が集まった。集まりの主催者である
サトシ
、学校でイジメに遭っている
ケンイチ
、ゴスロリ少女の
ミツエ
、推理好きの
シンジロウ
、ファザコンの
メイコ
、高度な知性を持つ
アンリ
、吃音の
タカヒロ
、学校の人気者
ノブオ
、不良の
セイゴ
、ギャルの
マイ
、目立つことが嫌いな
ユキ
、そしてマスクをした謎の少女
リョウコ
。彼らは安楽死を望むサトシの呼びかけに応じて集まった、自殺志願者たちだった。
到着順に1から12までの番号を割り振られた彼らは、部屋に用意してあるベッドで安楽死を迎えるはずだった。ところが、ベッドのひとつには既に一体の男性の遺体が横たわっていた。まだ生暖かいことから、死後間もないと思われるその遺体を巡って、彼らは疑心暗鬼に陥る。計画は彼ら12人しか知らないはずで、従って12人の中に彼を殺した殺人犯が紛れていることになるのだ。
0番
と仮称された遺体、彼を殺した殺人犯が誰なのかを明らかにするまでは決行すべきじゃない、との意見のもと、シンジロウを中心に犯人探しを始める12人。その過程で、当日の彼らの意外な行動が次々に明らかになっていく。果たして彼らは、殺人犯を突き止めてることができるのか?そして、当初の目的である安楽死を遂げることができるのだろうか・・・・・?
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たぴおか的コメント
12人の自殺志願者、ってことで、もっとディープな展開を予想していた私の期待は見事に裏切られ、いかにも堤監督らしいライト(軽い)で当たり障りのない結末には正直ちょっとガッカリだった。“未体験リアルタイム型密室ゲーム”なんてコピーにまんまと乗せられてしまったのだが、蓋を開けてみると“子どもたちの探偵ごっこ”という、実に他愛のないものだった。ただ、おそらくはこれから10年先、あるいは20年先を背負って立つような俳優、女優たちの演技を堪能することはできるだろう。
廃病院の地下室という、いかにもな舞台設定ではあるが、そこには死を目前にした緊迫感もなく、自分たちの中に殺人者が混ざっている事に対する疑心暗鬼さも いつしか消え失せてしまい、スリルもサスペンスも感じられない。ハラハラ、ドキドキさせられるような、結末への期待感ももちろんない。謎解きの要素すら貧弱に思える。13人目を殺した殺人者を探すという行為に全員が酔っているような有様で、その日そこに集まった肝心の目的を忘れているようにさえ見受けられる。いや、むしろわずかな時間だけでも現実から目をそらしたかったのかも知れない けど。
それにしても、12人の死にたいと思う理由がちょっと弱いように思うのは私だけかな?あんな安易・・・・・と言っちゃ本人たちに失礼かもしれないが、とても詩を選択せざるを得ないようなものだとは思えない。まるで、自殺を推奨しているかのような(もっとも、最後は全員が思い止まるのだが)内容が、同年代の子どもを持つ親連中から批判の対象にされるようなことがなければいいのだが。ほんの些細な事柄であってもすぐにSNS上が炎上してしまうこのご時世、きっと公開する映画のないようにも相当な気配りが必要になるのだろう。あくまで映画はフィクションであって、なんて言葉で片付けるわけにはいかないだろうから。