評 価
File No.
2937
製作年 / 公開日
2018年 / 2019年01月25日
製 作 国
中 国 / 香 港
監 督
リー・ハイロン
上 映 時 間
99分
公開時コピー
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ハンギョン
[as リー・ハオミン]
リディアン・ヴォーン
[as チャオ・フェイ]
リー・ユアン
[as スー・イー]
山下 智久
[as モリ・タケシ]
マイケル・パパジョン
[as ダイソン]
ジェームズ・リー・ガイ
[as ゼウス]
マーレイ・クライヴ・ウォーカー
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あ ら す じ
引きこもりのオタク系プログラマー、
リー・ハオミン
は、かつてハッキング対決で負かしたコードネーム”ゼブラ”こと
チャオ・フェイ
という男が裏世界で危険な仕事に手を染めていることを香港警察から知らされる。同時にゼブラは、次なる大仕事にハオミンを巻き込もうとパートナーの美少女、
スー・イー
を使って接触を図ってくる。ハオミンはゼブラの次なる狙いを探るため、覆面捜査官として潜入することになった。
「60秒でハッキングしろ」。サイバーテロ組織への入団試験としてフェイから銃を頭に突きつけられながら無茶苦茶なオーダーをされるが、なんとか無事にハッカー軍団の仲間入りを果たすのだった。
程なくして彼のバックには日本人
モリ・タケシ
という裏世界の大物が絡んでいることが分かる。モリに気に入られたハオミンはフェイとスー・イーの3人で、“Oasis”と呼ばれる世界最高峰のセキュリティを誇るインフラ管理システムをハッキングするという、最高難度のミッションを与えられる。危ない橋を渡りながらも何とか成功させた3人。しかし、モリの目的はOasisのハッキングだけではなかった。次第に真の目的が明らかになると、ハオミンは予想だにしなかった危険な世界へと足を踏み入れていく。果たしてハオミンはモリを阻止し、世界を救うことができるのか・・・・・?
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たぴおか的コメント
原題『解碼遊戯』の“碼”はコードを意味するらしく、コードを解くゲームという意味で納得できるが、英題の『Reborn』って一体何が再生なのか、未だにわからない。また、チラシに書かれていたコピー“60秒で世界を救え!”の60秒の意味も今なお不明だ。
山Pの海外初出演作品で、彼自身は俳優としては決して上手いと思えないし、積極的には好きでもないのだが、一体どんな演技を見せてくれるのか興味があって、公開第1週目は見送って2週目に観てみた。日本語のセリフがひとつもなく、すべて英語だったセリフは思った以上に流暢で、少なくとも「いつ噛むんだろう」なんて心配をせずにいられたから、ひとまずは及第点だろう。少なくとも、日本語のセリフで地が出てしまうよりは、誤魔化しやすかったとは思う。
この作品、一言で言い表すならば“近年まれに見る迷作”だ。そもそも山P演じるモリ・タケシの主目的がユーロを暴落させることならば(ユーロを暴落させて、その先の何を目指していたのかは謎)、最新OS・Oasisをハッキングする必要があるのか?CEOたちが搭乗した飛行機に時限爆弾でも仕掛けた方が早いし間違いないんじゃね?素顔じゃなく能面を被っての顔認証って・・・・・顔認証の意味をなしてない(笑)。スマホを何度かタップするだけで、あらゆる物をハッキングできるなんてあり得ないし、ましてや街中の信号機や地下鉄のドアまで操作できるだなんて、さすがにそこまでくるともうコメディレベルで苦笑せざるを得ない。万一ハッキングが可能だとしても、スマホごときを逃げながら操作して可能な業では決してないはず。
主人公が最後まで悪役のハッカーのチャオ・フェイだと信じて疑う余地すらなかったのだが、鑑賞後にオフィシャルサイトを見て初めて、オタク・ハッカーのハオミンが主役とわかったって・・・・・そういう主人公を取り違えてしまうような脚本ってどうなんだろう?。