評     価  

 
       
File No. 2965  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2019年03月15日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アンナ・ボーデン  
       
上 映 時 間   124分  
       
公開時コピー   彼女の<失われた>記憶が、世界を変える。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ブリー・ラーソン [as キャロル・ダンヴァース(ヴァース)/キャプテン・マーベル]
サミュエル・L・ジャクソン [as ニック・フューリー]
ベン・メンデルソーン [as タロス]
ジュード・ロウ [as ヨン・ロッグ]
アネット・ベニング [as ウェンディ・ローソン博士/マー・ヴェル]
ラシャーナ・リンチ [as マリア・ランボー]
クラーク・グレッグ [as フィル・コールソン]
ルーン・タムティ [as ブロン・チャー]
ジェンマ・チャン [as ミン・エルヴァ]
アルジェニス・ペレス・ソト [as アト・ラス]
ジャイモン・フンスー [as コラス]
リー・ペイス [as ロナン]
マッケナ・グレイス [as 少女時代のキャロル(13歳)]
ロンドン・フューラー [as 少女時代のキャロル(6歳)]
アキラ・アクバー [as モニカ・ランボー(11歳)]
アザリ・アクバー [as モニカ・ランボー(5歳)]
 
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あ ら す じ    遥か彼方の宇宙では、クリー人と宿敵スクラル人が数世紀にわたって激しい闘いを繰り広げていた。そのクリー帝国の精鋭ソルジャー集団“スターフォース” のメンバーで、強大な破壊力を持つ光子ビームを操るヴァース。彼女は6年前、記憶を失い瀕死の重症を負っていたところを司令官ヨン・ロッグに救われ、一流の軍人へと育てられたのだった。
 彼女の ”失われた記憶”、実はそこには巨大な秘密が隠されていた。それを狙ってスクラル人のリーダー・タロスはヴァースを捕獲する。だが、両手を拘束されながらも脱出に成功したヴァースは、C-53惑星=地球にたどり着き、彼女の記憶の鍵を握ると思われる人物・ウェンディ・ローソン博士を探し始める。
 スクラル人の妨害に遭う中、ヴァースはひょんな事から国際平和維持組織“シールド”のエージェント・ニック・フューリーと行動を共にすることになる。そして、断片的に蘇ってきた記憶をもとに、砂漠地帯にある米空軍基地に向かったヴァースは、ローソン博士に関する資料から、博士が実は地球人ではなくクリー人であるという、驚くべき事実を知るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『アベンジャーズ』シリーズの完結編『エンドゲーム』を控えて、最後のアベンジャーズであるキャプテン・マーベルの誕生にまつわるお話。ドクター・ストレンジャーやブラックパンサーでもういい加減飽きてきたこともあって、あまり期待してはいなかったのだが、『ショート・ターム』や『ルーム』で気に入っていたブリー・ラーソンが主役なこともあって2D字幕版で鑑賞。これが予想を裏切って抜群に面白かった。今までに公開されたアベンジャーズ関連作品はすべて観てきたつもりだが、その中でもトップクラスの面白さだ。
 ストーリーも入り込みやすく、地球人だったキャラが実はクリー人だったり、その逆もあったり、また、ジュード・ロウ演じる“スターフォース”の司令官ヨン・ロッグが実は・・・・・、などと二転三転するから、先を読めない面白さもあって、作品によっては死ぬほど長く感じる124分という尺があっという間だった。
 今まではスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウがカッコイイと思っていたが、お目当てだったブリー・ラーソンがそれ以上に抜群にカッコイイ。今まで、前記の2作品のように静かなキャラクターでお目にかかることがほとんどだったブリーだが、アクションシーンも見事。そして、時折垣間見せる表情が一抹の清涼剤となっているのは、さすがオスカー女優の余裕なのだろう。
 名前に“マーベル”を冠しているだけあって、アベンジャーズにおいては『ジャスティス・リーグ』のスーパーマンに匹敵するような絶対的な存在となるのだろう。正直あそこまで強いとさすがに“何でもアリ”感は否めないが、もはや細かい理屈などどうでもよく思えるほど、彼女の強さに爽快感を覚える。たとえ『エンドゲーム』でアベンジャーズは終わってしまうとしても、『キャプテン・マーベル』だけはアベンジャーズと共に終わらせてしまうには、あまりにもったいないないと思えるほどのキャラクターだ。サノスとの決戦では、中心的な役割を果たしてくれるだろうことを楽しみにしている。いや、中心どころか、彼女ひとりでもサノスを倒せちゃうんじゃ?