評 価
File No.
2991
製作年 / 公開日
2017年 / 2019年05月03日
製 作 国
イギリス / 中 国 / アメリカ
監 督
マーティン・キャンベル
上 映 時 間
110分
公開時コピー
いま、孤独が最強となる。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジャッキー・チェン
[as クァン・ノク・ミン]
ピアース・ブロスナン
[as リーアム・ヘネシー]
オーラ・ブラディ
[as メアリー・ヘネシー]
レイ・フィアロン
[as リチャード・ブロムリー]
チャーリー・マーフィ
[as マギー]
スティーヴン・ホーガン
[as クリスティ・マーフィー]
ロリー・フレック・バーン
[as ショーン・モリソン]
マイケル・マケルハットン
[as ジム・カヴァナ]
ケイティ・ルング
[as ファン]
リウ・タオ
[as ラム]
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あ ら す じ
元特殊部隊員の
クァン・ノク・ミン
は、現在はロンドンでレストランのオーナーとして娘と2人つつましく暮らしていた。ところがある日、高校生の愛娘が政治的な無差別テロに巻き込まれ、命を落としてしまう。静かな怒りに燃えるクァンは、犯人を探すうちに北アイルランドの副首相
リーアム・ヘネシー
の存在にたどり着く。
クァンはリーアムに犯人の名を明かすよう迫るが、リーアムは平然としらを切りとおす。失うもののないクァンは、そんなリーアムに対し、彼のオフィスに小型爆弾を仕掛け、自らの固い意志を過激な行動で示す。クァンはかつてアメリカの特殊部隊に所属していた一流の工作員だったのだ。クァンはこれまで封印してきた戦闘スキルを駆使し、実行犯を突き止めるべくリーアムを追い詰めるとともに、テロ組織へと迫っていくのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
久しぶりに「面白い!」と素直に思えた、ジャッキー主演作。コミカルさを一切排除したシリアスな内容に加え、結構ハードなアクションもこなしているのはさすがで、ただただ頭が下がる思いだ。香港映画の大雑把な作りとは違い、イングランドとアイルランドの情勢を絡めてしっかりした作りになっているから、観終えた後の充足感も味わえる。ただ、劇中でジャッキー扮するクァンを“オヤジ”じゃなく“ジジイ”呼ばわりするシーンが何度もあって、事実なんだけど悲しくも思えた。今の日本の定年が60歳、遠くない将来65歳になるだろうというご時世で、63歳はまだまだ“ジイさん”じゃなくて“オジサン”だと思いたい(←希望的観測)。
今までと違って、今回のジャッキーは元・特殊工作員という設定だから、爆弾製造もお手の物のようだ。そして、森の中でのゲリラ戦は『ランボー 怒りの脱出』を思わせるような見事さだ。
『ザ・フォーリナー』という邦題は原題のままなのだが、むしろ副題の『復讐者』の方が珍しく的を射ていると思う。先に書いた通りこの作品でのジャッキーにコミカルな要素は一切なく、目はうつろでおそらくは敢えて老けメイクを施し他と思われるその風体からは、復讐以外に生きる望みを失った者の悲哀がひしひしと伝わってくる。そして、今回の共演者はかつて5代目のジェームズ・ボンドを演じていたピアース・ブロスナンで、彼が悪役?とはにわかには信じられなかったが、最初の登場シーンからして不倫相手とのベッドだから推して知るべしかな。もっとも、このシーンは彼の私生活のふしだらさを描いたわけじゃなく、相手の女性が後々重要な役割を演じているからなのだが。