評     価  

 
       
File No. 3005  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2019年05月17日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   久万 真路  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   若き当主×仏頂面の執事<一触即発>不本意コンビが、
烏丸家への陰謀に立ち向かう
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   永瀬 廉 [as 烏丸花穎]
清原 翔 [as 衣更月蒼馬]
神宮寺 勇太 [as 赤目刻弥]
優希 美青 [as 雪倉美優]
神尾 楓珠 [as 雪倉峻]
矢柴 俊博 [as 駒地]
村上 淳 [as 桐山]
原 日出子 [as 雪倉叶絵]
吹越 満 [as 烏丸真一郎]
奥田 瑛二 [as 鳳]
 
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あ ら す じ    日本が誇る名門・烏丸家の27代当主となった烏丸花穎は、頭脳明晰、しかも色彩に関して特別な能力を備えていた。突然、引退を宣言した先代当主の父・烏丸真一郎は行方がわからないまま、花穎が留学先から戻ると、そこにいたのは幼少時代から全幅の信頼を寄せる老執事・ではなく、仏頂面の新執事・衣更月蒼馬だった。不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶ羽目になった花穎。そんな中、花穎は、招待された芽雛川家次男のバースデーパーティーで、事件に巻き込まれる。
 親しげに近づいてくる大学生にして企業家の赤目刻弥とは何者なのか?さらには、烏丸家のまわりで、次々と起こる不可解な出来事・・・・・未熟ながらも当主として「烏丸家を守りたい」と決意する花穎だったが、ある誤解から執事・衣更月にも不信感を抱く・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    クレジットトップの永瀬廉はどうでもよくて、予告編で清原翔が演じる執事・衣更月蒼馬に興味を持って、公開から10日たって遅ればせながら劇場に臨んだのだが・・・・・座席が6割程度も埋まっていたのには驚いたが、もっと驚いたのは・・・・・何と、男性客が私以外誰もいない!カップルで観に来た客すらなく、女性グループ化女性単独のみという客層だったのだ。おかげで、観ている間中居心地の悪い事と言ったら。上映が終了したら、艦内の照明が点灯しないうちにとエンドクレジットの最中にコソコソと逃げるように退場したという、違う意味で実〜に印象深かった作品だ。
 先に書いた通りジャニーズの長瀬・・・・・じゃなくて永瀬某には全く興味がないし、演技も目を惹くほど上手いわけじゃない。言ってみれば、男性版・平手友梨奈とでも言うべきルックスで、それはともかくとして到底頭脳明晰であるようには見えず、私が見る限り褒めるような点は見当たらない。そして、赤目刻弥を演じた神宮寺勇太も見るからに典型的なジャニーズで(2人共キンプリに所属しているらしい)、劇場に押しかけた女性陣・・・・・というか、私以外の客の目当てがこの2人だったとするなら、一体何がいいのか気が知れない、というのが正直なところだ。一方で、清原翔が演じる執事の衣更月蒼馬は、これがなかなか興味深いキャラクターだった。彼もジャニーズかと思って調べてみたら、そうではないらしく、しかも私は既に一度お目にかかっていた。桐谷美玲主演の『リベンジgirl』で、彼女が演じる主役・美輝を弄んだ議員二世という実に嫌みな男の役で。
 衣更月蒼馬の、執事としての立ち居振る舞いが最大の見所だろう。彼が一流の執事に見えないようだと、作品全体をぶち壊しにしかねないが、見ていて危なっかしいところもなく実に堂々と演じているのは見事だ。そして、彼が立派に見えれば見えるほど、奥田瑛二演じる鳳がやはり執事として一流だったというのが胡散臭く思えてくる(笑)。