評     価  

 
       
File No. 3007  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2019年05月31日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   ジョン・マクフェイル  
       
上 映 時 間   98分  
       
公開時コピー   腐った人生を
ブッ壊せ!
    
“負け組”高校生が
歌って踊って暴れまくる
青春ゾンビミュージカル♪
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   エラ・ハント [as アナ]
マルコム・カミング [as ジョン]
サラ・スワイヤー [as ステフ]
クリストファー・ルヴォー [as クリス]
マルリ・シウ [as リサ]
ベン・ウィギンズ [as ニック]
マーク・ベントン [as トニー]
ポール・ケイ [as サヴェージ校長]
 
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あ ら す じ    イギリスの田舎町リトル・ヘブン。高校生のアナは、幼い頃に母を亡くし父トニーと2人暮らし。学校では、ダサい幼馴染のジョン、暑苦しいほどラブラブなカップルのクリスリサ、嫌がらせが止まらないオラオラ系の元カレ・ニック、SNSでソウルメイトを探し続けるステフなど、くだらない連中ばかり。
 このパッとしない生活から抜け出したいアナは、大学に進学せずに世界を旅することを計画していた。そして、そのチケット代を稼ぐため、トニーに内緒でジョンと一緒にバイトに励んでいた。ジョンは、アナの願いを応援しながら密かに想いを寄せているのだった。
 あるクリスマスの日、旅行の計画がバレてしまい、アナとトニーは大ゲンカをする。翌朝、気持ちを切り替えたアナはジョンと一緒にいつも通り学校へ向かうと、その途中スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れ、ジョンに襲いかかる。その瞬間、アナは公園にあったシーソーを使って男の頭を吹き飛ばす!なんと、男の正体はゾンビだったのだ!幸運にも危機を回避できたが、ゾンビを信じようとしないアナに、ジョンはすぐにこの町から脱出しようと説得する。しかしアナは、前日のケンカの事をトニーに謝りたかったのだ。
 父を探すことを決意したアナと、アナの願いを応援し続けるジョン。2人は、クリスマス学芸会のため学校に取り残された父とクラスメイトを救出するべく、この町のゾンビたちと戦う覚悟を決めるのだった。果たして、アナはみんなを助け出し、この町を脱出することはできるのか?そして、腐ったように生きてきたこの人生にケリをつけることができるのか!?
 
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たぴおか的コメント    “英国スコットランド発のインディーズ作品ながら各地の映画祭で評判を呼び、世界的に話題となった青春ゾンビ・ミュージカル・コメディ”作品とのことで、どんなものかと観てみたのだが、期待したほどじゃなかった。もっとも、ゾンビ+コメディの組み合わせは少なくない(と、『ショーン・オブ・ザ・デッド』でも書いた気がする)が、それをミュージカル仕立てにするとは、斬新な組み合わせではあるけど、それが果たしてこの作品にとってプラスに作用したかそうじゃないかは微妙な気がする。
 なぜ微妙と思えたのか、理由を考えてみるに、全てにおいて“中途半端”だと感じたからだと思う。コメディだからゾンビ映画としてのホラー的な色合いが薄く、だったらコメディかと言うと、アナのバディとも言うべきジョンは死んでしまうし父親も然りで、結局生き残ったのが真っ先にゾンビ化してもいいと思えたニックとはねぇ。クレイジーな差ゲージ校長は期待通りの末路をたどって、その点は溜飲が下がるものがあったけど。
 いかにゾンビ映画とは言え、残酷というかグロいシーンが少なくないのはちょっと気になる。シーソーで首が吹っ飛んだり、ボウリングのボールで頭を叩き潰されたりするシーでは、いかに相手がゾンビとは言ってもさすがに笑う気にはなれなかった。にもかかわらず、隣の席のオッサンは声を上げて爆笑していたけど。
 そして、最も残念だったのはアナを演じる主役のエラ・ハントが、若い頃のドリュー・バリモアを思わせるような顔立ちだったこと。どうも昔からドリュー・バリモアのルックスが好きになれず、おかげでこの作品でも主人公のアナに肩入れ感情移入ができなかった。まぁ、そんなことを思うのは私くらいのものだろうから、この最後のコメントはスルーしてもらえればと思う。