評     価  

 
       
File No. 3037  
       
製作年 / 公開日   2017年 / 2019年06月28日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   クリストファー・ランドン  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー         

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェシカ・ロース [as ツリー・ゲルブマン]
イズラエル・ブルサード [as カーター・デイヴィス]
ルビー・モディーン [as ロリ・スペングラー]
チャールズ・エイトキン [as グレゴリー・バトラー]
ラウラ・クリフトン [as ステファニー・バトラー]
ジェイソン・ベイル [as デヴィッド・ゲルブマン]
ロブ・メロウ [as ジョン・トゥームス]
レイチェル・マシューズ [as ダニエル・ボウズマン]
ラムゼイ・アンダーソン [as キース・ランブリー]
フィー・ヴー [as ライアン・ファン] ブレイン・カーン3世 [as ニック・シムズ]
 
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あ ら す じ    9月18日月曜日。ツリーは同じ寮に住むカーターの部屋で目を覚ます。この日はツリーの誕生日というおめでたい日であったが、昨夜のどんちゃん騒ぎで大酒を飲んでしまったため、ツリーの体調は優れなかった。そのせいか、ツリーはクラスメートに対して無愛想に振る舞った挙げ句、父親デヴィッドからレストランに招待されていたのをすっぽかしてしまう。ルームメイトのロリが作ってくれたケーキをゴミ箱に捨てたツリーは、いつものように既婚者でもある教授・グレゴリーとの不倫を楽しんだ。その夜、パーティー会場に向かっていたツリーは、トンネル内で不意に現れた大学のマスコットであるベビーのお面をつけた人物に殺されてしまう。
 ふと気が付くと、ツリーはカーターの部屋で目を覚ましていた。9月18日の朝に戻ってしまっていたのだ。同じ過ちを繰り返すまいと心に誓ったツリーは心穏やかに日中を過ごし、パーティー会場へ向かう途中にあるトンネルを無視した。ところが、クラスメイトのニックニックとじゃれ合っている最中に、再びベビーマスクの殺人鬼が現れ2人を殺害てしまい、またしてもツリーはカーターの部屋で目を覚ました。自分がタイムループの中にいると確信したツリーは「外出しなければ殺されまい」と考え、自室のドアの前にバリケードを築いて閉じこもった。しかし、浴室に潜んでいた犯人に襲撃され、またしてもツリーは殺されてしまうのだった。
 4回目、ツリーは信じてもらえないことを覚悟の上で、カーターに自分の体験を語った。カーターは良くできた冗談だと思いながらも「もしも本当にループしているのなら、それを利用すれば良い。何回か繰り返しているうちに、犯人が誰なのかを割り出せる」とアドバイスしてくれる。ツリーは疑わしい人物を1ループ毎に1人づつ監視していったが、結局はベビーマスクの何者かに殺されてしまうのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    6月28日の公開を見逃していたが、TOHOシネマズ日比谷で2作目の『2U』と1作目を同時に上映することがわかり、2作続けて観ることができたのはラッキーだった。続き物の作品でも前作を観ずに2作目を観てもOKな作品も多いが、この作品の場合は絶対に1作目を観ていなければ2作目は意味不明になってしまうので念のため。
 主役のツリーを演じるジェシカ・ロースは、ブレイク・ライブリーをタレ目にしたようなルックスで、とにかく表情が豊かなのがいい。素直に好みとは言いかねるルックスではあるが、コミカルな演技もそつがなくて、少なくともブレイク・ライブリーよりは好感度は上だ。その彼女が殺されては誕生日の朝に戻るというタイム・ループに嵌まってしまい、抜け出すには誕生日を生きてやり過ごすしかないために、犯人探しを余儀なくされるというものだ。
 観る前には期待はしていなかったのだが、尺が短めなこともあって中だるみすることがなく、殺されるたびにツリーが講じる策が面白い。何度目かのループで、あと一歩でループから脱出できるところを、カーターを助けるために死なざるを得なかったり、やっと原因を取り除いてループから逃れられたと思わせておいて、駄目を押すかのようにまだループの中にいたりと、脚本も手が込んでいる。
 死ぬたびに同じ日が繰り返されて、そのループから抜け出すには死ななければいい、という理屈はわかったが、ではなぜそんなループに陥ってしまったのか、この作品では何ら説明がされていない。その理由は『2U』で明らかになるのだが、私は無理に理屈を当てはめて説明する必要はなかったような気がする・・・・・と、『2U』を観て思った。