評     価  

 
       
File No. 3079  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2019年09月20日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   今泉 力哉  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   あの時、あの場所で
出会ったのが君で
本当に良かった。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   三浦 春馬 [as 佐藤]
多部 未華子 [as 本間紗季]
貫地谷 しほり [as 美奈子]
原田 泰造 [as 藤間]
矢本 悠馬 [as 織田一真]
森 絵梨佳 [as 織田由美]
恒松 祐里 [as 織田美緒]
萩原 利久 [as 久留米和人]
成田 瑛基 [as ウィンストン小野]
八木 優希 [as 亜美子]
こだま たいち [as 斉藤さん]
MEGUMI [as 板橋香澄]
柳 憂怜 [as 久留米邦彦]
濱田 マリ [as 久留米マリ子]
藤原 季節 [as 青年]
中川 翼 [as 少年]
祷 キララ [as 女子高生]
伊達 みきお [as セコンド]
富澤たけし [as セコンド]
 
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あ ら す じ    仙台駅前。大型ビジョンを望むペデストリアンデッキでは、日本人初の世界ヘビー級王座を賭けたタイトルマッチに人々が沸いていた。そんな中、訳あって街頭アンケートに立つ会社員・佐藤の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。歌に聴き入るリクルートスーツ姿の本間紗季と目が合い、思いきって声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。紗季の手には手書きで「シャンプー」の文字。思わず「シャンプー」と声に出す佐藤に紗季は微笑む。
 元々劇的な出会いを待つだけだった佐藤に、大学時代からの友人・織田一真は上から目線で“出会い”の極意を説く。彼は同級生の由美と結婚し、2人の子供たちと幸せな家庭を築いている。変わり者ながらも分不相応な美人妻と出会えた一真には不思議な説得力がある。佐藤は職場の上司・藤間にも出会いについて相談してみるが、藤間は愛する妻と娘に出て行かれたばかりで、途方にくれていた。一方、佐藤と同じく出会いのない毎日を送っていた由美の友人・美奈子は、美容室の常連客・香澄から紹介された、声しか知らない男に恋心を抱き始めていた。
 10年後。織田家の長女・美緒は高校生になり、同級生の和人亜美子と共にいつもの毎日を送っている。そして佐藤は、付き合い始めて10年になる紗季に、意を決してプロポーズをするが・・・・・。 果たして佐藤と紗季の出会いは幸せな結末にたどり着けるのか。美奈子の恋は、藤間の人生は。思いがけない絆で佐藤とつながっていく人々が、愛と勇気と幸福感に満ちた奇跡を呼び起こす・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この作品、そもそもタイトルを見た時から『アイネクライネナハトムジーク』って何なんだ?せめて“・”を打って『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』(Eine Cleine Nacht Musik = A Little Night Music)くらいにできなかったのか?と反感を覚えて、あまり乗り気がしなかった。で、観てみたら、やっぱり劇場で観るほどの作品じゃないと確信した。すでに手遅れだけど(笑)。
 原作は伊坂幸太郎の同名小説のようで、東野圭吾もそうだが、伊坂幸太郎も言うほど面白い小説を書いているとは思えない。キャスティングはそこそこ豪華だし、脚本と監督の技量で傑作を駄作に貶めているとも考えにくいから、これはやはり原作の力不足なのだろう。主人公の三浦春馬演じる佐藤と多部未華子演じる本間紗季、矢本悠馬演じる織田の一家、佐藤の先輩で原田泰造演じる藤間とその妻、貫地谷しほり演じる美奈子とボクサーのウィンストン小野という、4組の人間関係を絡めてストーリーが繰り広げられるのだが、「だからどうした?」と思うだけで、どのエピソードをとっても気持ちが動かされることはかった。思うに、あまりに欲張って詰め込んだために、どのエピソードをとっても中途半端になっている気がする。
 主人公2人の関係が、観ていてもどかしさのあまりイライラさせられてしまう。佐藤の煮え切らない態度も態度なら、対する紗季も一体佐藤の何が気に入らなくてああなのか。そもそも、10年も付き合っていたら、とっくに結婚しているか、あるいはとっくに破局を迎えているかのどちらかで、2人のように一緒に暮らしながらも籍は入れていない、なんて関係が続くとはとうてい思えない。