評 価
File No.
3108
製作年 / 公開日
2019年 / 2019年11月01日
製 作 国
日 本
監 督
西谷 弘
上 映 時 間
123分
公開時コピー
たった三度会ったあなたが、
誰よりも深く愛した人だった
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
福山 雅治
[as 蒔野聡史]
石田 ゆり子
[as 小峰洋子]
伊勢谷 友介
[as リチャード新藤]
桜井 ユキ
[as 三谷早苗]
木南 晴夏
[as 中村奏]
風吹 ジュン
[as 小峰信子]
板谷 由夏
[as 是永慶子]
古谷 一行
[as 祖父江誠一]
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あ ら す じ
サントリーホールでの演奏を終えたクラシックギタリストの
蒔野聡史
は、偶然演奏を聞きに来ていたジャーナリストの
小峰洋子
と出会う。その夜のコンサートで、会場の聴衆を惹きつけたのは、アランフェス協奏曲だったが、彼が会心の出来だと感じていたのは、アンコールで演奏したブラームスの間奏曲第2番イ長調だった。
そんな中で小峰洋子はたった1人、ブラームスの間奏曲第2番イ長調が良かったと言ってくれた。懇親会で2人は語り合い、お互いの波長が合うことを確認しながらも、彼女にフィアンセがいることもあり、その夜は特に何も起こらないまま別れた。洋子はその後バグダッドに取材に向かい、蒔野は日本からスカイプやメールで連絡を取っていた。そんなある日、バグダッドの彼女が宿泊していたホテルでテロ事件が起こる。幸い彼女は一命をとりとめるも、その出来事が心に大きなトラウマを植えつけてしまうこととなる。
蒔野はマドリードでコンサートを開催することとなり、その際にパリに住む洋子のもとを訪れる予定を立てる。蒔野は彼女に再会し、気持ちを抑えることができなくなり、彼女に愛を告白してフィアンセとの結婚を止めようとする。洋子はその求めに応じたかったのだが、迷いが生じ、マドリードのコンサートの後に、再びパリを訪れた際に返事をすることにしたのだった。揺れ動き、すれ違う2人の恋愛譚は、どんな結末を迎えるのか・・・・・?
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たぴおか的コメント
う〜ん、一昔前ならこの手の作品には弱かった私なのだが・・・・・別に感動させられるわけでもないし、切なく感じることもない、終始極めて冷静に平常心で観終えてしまったのはなぜだろう。その最大の理由は、おそらく2人が互いに強く惹かれ合ったことに対する説得力に欠けていためじゃないだろうか。
そもそも、なぜ蒔野は洋子のどこにそんなに惹かれたのか?自分で最も出来がいいと思った演奏を褒めてくれたから?それだけじゃ婚約者がいる相手を好きになるには弱過ぎるだろう。対する洋子も、婚約者がいるにもかかわらず蒔野にのめり込んだのか、その辺りがハッキリとしない。高校生同士の初恋物語じゃないんだから、大人の恋愛にはそれなりの理由がなければ説得力に欠けると思われても仕方ないだろう。
蒔野を演じた福山雅治だが、決して悪くはないし、彼なりに演技を頑張っていたのは認めるけど、どこかしら“堅さ”を感じてしまった。“堅さ”というのは、決して演技が“堅い”あるいは“下手”だなんて言うわけじゃなくて、彼の造り出した蒔野聡史というキャラクターから受ける印象が“堅い”のだ。個人的には、この役は是非とも竹野内豊に演じてみてもらいたいと、観る前から思っていたのだが、それが確信に変わった。
この作品のキーパーソンである、蒔野のマネージャー、三谷早苗を演じた桜井ユキなんだけど・・・・・絶対にどこかで観たことがあるのだが、彼女の出演歴を調べてみると、私が観たことがあるのは『コンフィデンスマンJP』のみ。だけど、どんなシーンで、あるいはどんな役柄で登場したのか、全く記憶にない。それはともかく、マネージャーとして全力で蒔野をサポートするのはいいけど、それがあんな歪んだ形で現れるとは。彼女もやはり何だかんだ言ってとどのつまりは自分が一番可愛いかったというわけだ。正直結婚して子供もいる状況で真実を告白されてもねぇ・・・・・。。