評     価  

 
       
File No. 3111  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2019年11月01日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   宮脇 亮  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー   目覚めたら、どすこいバディが
誰もが羨むナイスバディの美女に大変身!
    
笑いあり、涙あり、ときめきあり
どすこいシンデレラ・ラブストーリー!
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   知英 [as 助平綾音]
草川 拓弥 [as 湊拓巳]
金子 大地 [as 馬渕隼人]
松井 愛莉 [as 藤代あい]
池端 レイナ [as 倉田沙織]
富田 望生 [as 椎名千裕]
富山 えり子 [as 小森春奈]
水島 麻理奈 [as 細井亜紀]
パンツェッタ・ジローラモ [as 医師]
りゅうちぇる [as フレッド]
竹中 直人 [as 横濱健二]
 
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あ ら す じ    高校時代に椎名千裕小森春奈細井亜紀との4人組で、花の“F4”・・・・・でなく、FAT4の“F4”と呼ばれていたどすこい体型の助平綾音。バレンタインデーに憧れの先輩・馬渕隼人に告白するも、隼人の「あのどすこい?」の一言に無残に恋心を打ち砕かれてしまう。
 その後、大好きなチョコレートに囲まれて暮らすため、イタリアに移住した綾音。ひょんなことから事故に巻き込まれ、昏睡状態から目覚めると、誰もがうらやむナイスバディに大変身していた!帰国後は、親友・千裕の紹介で代官山のエステティシャンとして働くことになった綾音は、実家の農家の搾乳で磨き上げた指使いで、“ゴッドハンド”と称されてお客様のハートを鷲掴みにしていた。だが、昔はどすこいだったこともあり、恋愛には無関心で、大好きなチョコレートと、趣味のゲームに没頭する日々を送っていた。
 そんなある日、サロンの常連で超VIPの人気アイドル・湊拓巳が訪れる。ひょんなことから店長の倉田沙織に代わって拓巳を担当することになった綾音は、次に訪れた拓巳から指名されたうえに、食事に誘われてしまう。それからというもの、デートに誘われるまでになり、綾音は本気で拓巳に恋心を抱くようになるのだった。
 けれども、そんな時に事態は急変する。やはりサロンのVIPで出資者でもある横濱健二の還暦パーティに出席することとなった綾音は、パーティ会場で自分が過去にどすこいだったことを知る隼人に再会してしまう。さらには、拓巳にはトップアイドルの藤代あいという恋人がいることを知り、ショックを受けてしまう。
 「元どすこいの私なんかを、拓巳が本気で好きになってくれるわけない」と再び心を閉ざしてしまった綾音。果たして、過去の自分を乗り越え、本気の恋をすることができるのか・・・・・!?
 
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たぴおか的コメント    先日の『劇場版 そして、生きる』でもお目にかかったばかりの知英の主演作。彼女が主演じゃなければ劇場で観なかったかもしれない。彼女のコメディエンヌぶりは『レオン』ですでに折り紙付きだったし、この作品も安心して観ることができた。
 それにしても、知英の日本語があまりに上手過ぎるというのはよくわかっているだけに、意地の悪い私としては、この作品で彼女の粗探しをしてみた。ところが、彼女の日本語は日本人以上に綺麗な日本語であることを改めて思い知らされて、粗探しは完全な徒労に終わった。単語のアクセントはもちろん、セリフとしてのイントネーションにもまったく違和感がなく、むしろ下手な日本人の女優は彼女の日本語を見習って欲しいとさえ思った。
 作品は韓国版『カンナさん大成功です!』と重なる部分があるような気がする。『カンナさん』がやはり肥満のヒロインが整形で見違える美人になるのに対して、この作品は整形ではないものの、やはり肥満のヒロインがナイスバディの美女になるというものだ。ただ、この作品の場合は見た目が大きく変わったのに対して中身は変わらない自分のままだというギャップに主人公の綾音が苦悩するというもので、そのあたりの微妙な演技にも全く違和感を感じさせない知英の演技力は見事というほかはない。
 日本語は完璧、ルックスは間違いなく美人、しかも演技力も申し分ない知英、それだけでも充分に女優として魅力的なのに、エロ社長の横濱の還暦祝いパーティで見せてくれた青のドレス姿の、完璧と言っていいプロポーションを見せられたら、完全にトドメを刺されてしまった。あ、どうでもいいことだけど、『レオン』でも竹中直人の役どころはエロ社長だったな。
 彼以外の、親友・椎名千裕を演じた富田望生や、フレッド役のりゅうちぇるも存在感充分で、欠かせないキャラクターになっていて好感が持てる。特にりゅうちぇるは、今までは“ぺこ&りゅうちぇる”でぺこのおまけ程度にしか思っていなかったが、この作品では彼の持ち味が充分に活かされていることもあって、ちょっとだけ見直した・・・・・かも。