評     価  

 
       
File No. 3158  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2020年01月17日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ケヴィン・コルシュ  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー   娘は
生き返っては
いけなかった
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェイソン・クラーク [as ルイス・クリード]
エイミー・サイメッツ [as レイチェル・クリード]
ジョン・リスゴー [as ジャド・クランドール]
ジェテ・ローレンス [as エリー・クリード]
ヒューゴ・ラヴォイー [as ゲイジ・クリード]
ルーカス・ラヴォイー [as ゲイジ・クリード]
オバッサ・アーメド [as ヴィクター・パスコー]
アリッサ・ブルーク・レヴィン [as ゼルダ]
 
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あ ら す じ    医師のルイス・クリードは、家族と過ごす時間を増やすため、妻のレイチェル、長女・エリー、長男・ゲイジ、そして猫のチャーチと共にボストンからメイン州の小さな町へ引っ越してきた。
 次の日、エリーは動物の面を被った子どもたちの行列を裏庭で見かける。好奇心に駆られたエリーは、子どもたちが向かったと思われる場所へ赴くと、そこは“PET SEMATARY”と書かれた札が立てられた、ペットの墓場だった。そこからさらに森の奥へはバリケードが築かれており、それを登ろうとしたエリーは転落してしまい、偶然居合わせた隣家の老人・ジャドに助けられる。以来、ジャドと一家は懇意になるのだった。
 ある日、ことさらエリーが可愛がっていた猫のチャーチの車に轢かれた遺体が発見される。ルイスはエリーに内緒でペット・セメタリーに埋葬しようとすると、ジャドはそれを制して森の奥のとある場所へとルイスを導き、そこにチャーチを埋めるように言うのだった。すると、次の日に死んだはずのチャーチが戻ってきた。けれども、その中身は以前のおとなしかったチャーチとは別物で、凶暴で人を傷つける猫へと豹変していた。
 危険を感じたルイスとレイチェルは車で遠くにチャーチを放ち、エリーはチャーチがいなくなったことに落胆する。ところが、エリーの誕生日にチャーチが戻ってきてしまい、これを見つけて気を取られていたエリーは、よそ見運転の車に撥ねられてしまうのだった。
 愛する娘の死を嘆く家族。一家はボストンに戻ることになり、レイチェルとゲイジは一足先にボストンへ戻る。そして、残務を片付けて後を追うはずだったルイスは、あろうことかエリーの遺体を掘り起こし、チャーチを埋めた場所に埋葬するのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    1989年に公開された同名タイトルのリメイク版。劇場では観ていないものの、1992年に『T2』でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングが主演の『ペット・セメタリー2』が公開されるのに先立って、ビデオで予習していたはずなのだが、ナゼか全く記憶に残っていない。
 そんなワケで、今回がほぼ初めて観るに等しい『ペット・セメタリー』だが、久しぶりに怖いホラー作品に当たった気がする。少なくとも『IT/イット』2作品や『ドクター・スリープ』などはこの作品から比べると子供だましに等しく思える。とにかく先が読めないのだが、残念なことにコピーに“娘は 生き返っては いけなかった”なんてあるために、一家の長女・エリーが亡くなることだけはわかっていた。ちなみに1989年版では、亡くなるのは弟のゲイジだった。
 原作者は『IT/イット』や『ドクター・スリープ』と同じスティーヴン・キングで、本人自らが原作を「あまりに後味が悪い」と言っているらしいのだが、わかる気がする。特に、クリード一家が飼っていた猫のチャーチがコワい。私は元々犬派で猫はあまり好きじゃないのだが、この作品を観て猫嫌いにますます拍車が掛かった気がする。使われていた猫が1匹じゃないことはわかっていたが、エンド・クレジットを観るとシーンに応じて4匹の猫を使い分けていたようだ。
 前半にちょっと間延び感があるのは残念だが、一転してエリーが亡くなってからのラスト30分の展開が目まぐるしい。あらすじにも書いた通り、チャーチが豹変・・・・・というか、猫変(?)して戻ってきたことからも推して知るべしで、戻ってきたエリーは『チャイルド・プレイ』のチャッキーさながらの恐ろしさだ。てっきり一家が皆殺しに遭って幕を閉じるのかとおもっていた私の予想は見事に裏切られ、アンナ結末を迎えるとは・・・・・一家皆殺しよりもさらに後味の悪いエンディングで・・・・・これ以上はここに書くわけにはいかないので、知りたい方は覚悟の上で劇場で堪能してください。