評     価  

 
       
File No. 3183  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2020年02月21日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   エリザベス・バンクス  
       
上 映 時 間   118分  
       
公開時コピー  
女スパイ?
私たちは天使(エンジェル)よ。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   クリステン・スチュワート [as サビーナ・ウィルソン]
ナオミ・スコット [as エレーナ・ハフリン]
エラ・バリンスカ [as ジェーン・カノ]
パトリック・スチュワート [as ジョン(先々代ボスレー)]
エリザベス・バンクス [as レベッカ(ボスレー)]
ジャイモン・フンスー [as エドガー(先代ボスレー)]
サム・クラフリン [as アレクサンダー・ブロック]
ジョナサン・タッカー [as ホダック]
ナット・ファクソン [as ピーター・フレミング]
クリス・パン [as ジョニー・スミス]
ノア・センティネオ [as ラングストン]
 
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あ ら す じ    国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特殊訓練を受けたエリート女性エージェント組織、通称“チャーリーズ・エンジェル”。彼女たちは世界各地に拠点を置き、平和を見守る天使=“エンジェル”として隠密に活動している。ある日、巨大テクノロジー企業に勤める天才プログラマーのエレーナ・ハフリンは、自身が開発したプロダクト=新エネルギー源“カリスト”を会社が武器として軍事利用していることに気づき、エンジェルたちに調査を依頼するが、それがきっかけで命を狙われることになってしまう。
 “エンジェル”の司令塔ボスレーは、変装と潜入得意とするサビーナ・ウィルソン、元MI6であらゆる武器を自在に操るジェーン・カノと共に、エレーナを守りながら調査を開始する。エレーナのハッキングスキルを取り込んで、ハンブルク、リオデジャネイロ、イスタンブールと、世界各地でそれぞれの特技を最大限に活用し、調査を進める彼女たちだったが、その行動を読まれているかのように行く先々でことごとく危機に直面する。やがて、タウンゼント社に意外な内通者がいることがわかり・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    あの『アラジン』のナオミ・スコットの出演作とあって、公開を楽しみにしていた作品。オリジナルのドラマは何度か観たことがあるが、2000年に公開された劇場版は観ていない。なんせキャストがキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモアにルーシー・リューとあっては、キャリアやネームバリューでは今回のキャストを上回るものの、私としては全く鑑賞意欲が湧かなかったためだ。だから、今回の作品もナオミ・スコットが出演していなければ、クリステン・スチュワートだけじゃ正直ちょっと弱いし、スルーしていた可能性は大だった。
 そんな作品で、どうやら本国でのオープニング成績は爆死状態だったようだ。観てみれば決して悪い内容じゃないと思うが、劇場へ足を運ばせるだけの訴求力には欠けていたということだろう。1970年代に放送されたオリジナルのドラマ版(悲しいかな、私はリアル・タイムで観ていた世代だ。シェリル・ラッド演じるクリスがエンジェルの一人だったから、第2シーズン以降だけど)はもちろんのこと、劇場版であっても最後に公開された『フルスロットル』からも17年が経過していて、10代〜20代の若い世代には『チャーリーズ・エンジェル』と言われてもピンと来ないだろうし、私自身も「なぜ今になって?」と思ったのが正直なところだから。10代〜20代に対して、改めて『チャーリーズ・エンジェル』を認知させるという効果はあるだろうが、それにしてはいきなり冒頭からパトリック・スチュワート扮する先々代のボスレーの引退パーティとは、突飛すぎてついて行けないと思う観客もいたことだろう。
 ナオミ・スコットは言うまでもなく、クリステン・スチュワートも元々嫌いじゃないし、初めてのお目見えだったジェーン役のエラ・バリンスカもカッコイイし、その点は文句の付けようがない。始まりはサビーナとジェーンの2人だけだったエンジェルが、今回の事件をきっかけにナオミ・スコット扮するエレーナが加わるというのも悪くない。ただ、残念だったのは、製作に名を連ね、監督・脚本に加えて出演までしたエリザベス・バンクスの、独り善がり的な自己満足映画になってしまっていんじゃないかという懸念だ。せっかくメンバーにエレーナが加わって、次作で本格的にエンジェルが始動だというのに、今回で打ち止めになってしまってはあまりにも残念過ぎる。