評     価  

 
       
File No. 3190  
       
製作年 / 公開日   2019年 / 2020年03月06日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   片桐 健滋  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   うちの常識は
いつだって、
よその非常識だった。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   松本 穂香 [as 田所サキ]
渋川 清彦 [as 田所トシフミ]
今泉 佑唯 [as 田所フミ]
恒松 祐里 [as ジュン]
濱 正悟 [as 中村聡]
安藤 玉恵
宇野 祥平
森下 能幸
星田 英利
オダギリ ジョー
浜野 謙太 [as 木下]
ともさか りえ [as 田所サエコ]
 
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あ ら す じ    田所サキは、父のトシフミ、母のサエコ、妹のフミと4人で暮らしている。どこにでもある至って普通の家庭。よその家庭と違っていたのは、父がアルコールに溺れていることと、母が新興宗教の信者であることだった。田所家毎晩の一家団欒は、酔った“化け物”の介抱。毎朝家を出て仕事に行く時とは別人になって帰ってくる父を迎える日は、壁に掛けたカレンダーに赤いマジックで×印をつける精一杯のいやがらせをするのがサキの習慣だった。週末や夏休みも、記憶にあるのは酔った父の姿。プールに行く約束をしても、飲み仲間たちが家に押し寄せ、リビングはたちまち雀荘になってしまう。そんな中母はというと、せっせとお酒を作りながら、祭壇に向かって勤行。翌日、父は二日酔いでプールに行く約束はもちろん果たせず、酔っ払って床でクロールをしていた。クリスマスにサンタさんがやってくることを期待しても、2階のベランダから入ってきたのは酔って化け物になった父だった。
 高校生になったサキ。相変わらずお酒に溺れる父だったが、母はそんな生活に限界を迎え、父の誕生日に家族の前から消えてしまう。母がいなくなってしまったことで自分を責め、自分の気持ちに蓋をしていくサキ。お酒を飲むことをやめた父は、サキとフミのために晩御飯も作るようになる。しかしそんな日々も長くは続かなかった。新作ワインの解禁とともにお酒も解禁してしまう父。綺麗だったカレンダーにも赤い×印がだんだんと増えていき、再び毎日のように酔っ払って帰ってくるようになる。再び訪れる“化け物”との日常の中、サキが唯一楽しめたのは漫画を描いている時間。酔っ払った父のエピソードを描いた漫画は、親友のジュンやその友達にも好評で、サキにとって心の拠り所になっていた。
 高校を卒業したものの、自分の進路を見つけられないサキ。父の飲酒はエスカレートし、毎日記憶をなくすほどアルコールに溺れていた。いくらお酒をやめてと訴えてもまるで聞かない父に対して無関心になろうと決め、寂しさを恋愛で埋めるサキ。しかし、ジュンに紹介されて付き合い始めた彼氏の中村聡はとんでもないDV男だった。「こんな自分でも好きって言ってくれる」と、自分の感情に蓋をして全てを受け入れ続けるサキ。ついにはプロポーズを受けてしまうが、自分は愛されていないということに気がつき、別れを決断する。恋愛や漫画に没頭し、父のことは考えまいと無視して過ごしていた数年の間に、病が父を蝕んでいた。医者が言い渡した余命は半年。突然でありながら、あっけない病気の発覚に何も考えられないサキ。そんな彼女に妹と親友が寄り添い、支えるが、父が借金を作っていたことを知り、今まで抱えていた気持ちをぶつけてしまう・・・・・。
 
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たぴおか的コメント