評     価  

 
       
File No. 3389  
       
製作年 / 公開日   2021年 / 2021年06月25日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   三木 孝浩  
       
上 映 時 間   118分  
       
公開時コピー   1995年の僕と、
2025年の僕で、
絶対に、君を救う
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   山ア 賢人 [as 高倉宗一郎]
清原 果耶 [as 松下璃子]
藤木 直人 [as ピート]
夏菜 [as 白石鈴]
眞島 秀和 [as 松下和人]
浜野 謙太 [as 坪井剛太]
田口 トモロヲ [as 遠井教授]
高梨 臨 [as 佐藤みどり]
原田 泰造 [as 佐藤太郎]
 
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あ ら す じ    1995年。将来を嘱望されている科学者の高倉宗一郎は、亡き養父である松下の会社でアンドロイドの研究に没頭していた。早くに両親を亡くしずっと孤独だった宗一郎は、自分を慕ってくれる松下の娘・松下璃子と猫のピートを、家族同様に大切に思っていた。ところが、研究の完成を目前に控えたある日、聡一郎は恋人の白石鈴と、養父の後を継いで会社を経営する璃子の叔父・松下和人の罠にはめられ、会社の株を譲渡させられたうえに、研究の全てを奪われてしまう。
 全てに絶望した聡一郎は、自ら30年のコールドスリープに就くことを選択する。そして、30年後の2025年に目を覚ました聡一郎は、璃子が謎の死を遂げていたことを知り、喪失感に苛まれる。彼は、自らの世話をしてくれるアンドロイドのピート後からを借りて、30年の間に起こったことを調べ始め、ある物理学者にたどり着く。そして、驚くべき事実を知った聡一郎は、璃子を救うために再び1995年へと時間を遡るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    原作は不朽の名作と言われているらしい、ロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』を初めて映画化したというのが売りらしい作品。下手だ下手だと思っていた山ア賢人の演技も、最近では上手くなったのかそれとも単に見慣れてるしまったためなのかはわからないが、ほとんど気にならなかった。そして、それ以上に周囲を固める役者たちが上手い。美人だが、残念ながら聡一郎を騙していた恋人・白石鈴を演じる夏菜、ロボット感アリアリの藤木直人、ベテランの田口トモロヲらが盛り上げてくれている。そして、今年はブレイク年だと言っていいかもしれない、このところ数多くの作品に出演している清原果耶が、この作品でも可愛くて魅力的だ。
 ストーリーは原作をはしょっているためなのか、唐突に局面が変わるように思えなくもない。聡一郎が研究をしていた会社の現社長・坪井の登場や、会社の株主の弁護士・佐藤の登場は、余りに脈絡がなかったために少々面食らった感はある。ジェットコースタームービーのように展開がはやいから、人によってはストーリーについて行けなくなって、意味不明で終わりかねない内容だったが、理解できればおそらくは「面白い」という評価を下すだろう作品ではあった。
 山ア賢人と清原果耶が登場する予告編はTOHOシネマズで何度も見せられてきたために、清原果耶が言っていた「ラストのサプライズ」というのが気になっていた。幸か不幸か、作品を観ていたら早い段階でそのサプライズがどういったものかはわかってしまった。まぁ、それは私の希望的観測でもあったから、その通りになったことは満足だったけど。