評     価  

 
       
File No. 3391  
       
製作年 / 公開日   2021年 / 2021年07月02日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アダム・ウィンガード  
       
上 映 時 間   114分  
       
公開時コピー   地球最大の究極対決。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アレキサンダー・スカルスガルド [as ネイサン・リンド]
ミリー・ボビー・ブラウン [as マディソン・ラッセル]
レベッカ・ホール [as アイリーン・アンドリュース]
ブライアン・タイリー・ヘンリー [as バーニー・ヘイズ]
小栗 旬 [as 芹沢蓮]
エイサ・ゴンサレス [as マイア・シモンズ]
ジュリアン・デニソン [as ジョシュ・ヴァレンタイン]
ランス・レディック [as ギラーミン]
カイル・チャンドラー [as マーク・ラッセル]
デミアン・ビチル [as ウォルター・シモンズ]
ケイリー・ホトル [as ジア]
ハーキム・ケイ=カジーム [as ウィルコックス提督]
ロニー・チェン [as ジェイ・ウェイン]
ジョン・ピルチェロ [as ホレイス]
クリス・チョーク [as ベン]
 
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あ ら す じ    モンスターたちの戦いで地球は壊滅的な被害を受け、人類が世界各地で懸命の復興を進める中、ゴジラが再び姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社が襲撃される。エイペック社のCEOウォルター・シモンズはゴジラの脅威を訴え、特務機関モナークとエイペック社は対抗措置として、ネイサン・リンド博士アイリーン・アンドリュース博士のチームを中心に、コングを髑髏島から連れだし、怪獣のルーツとなる場所を探ろうとするのだった。
 眠らされたコングは髑髏島から連れ出され、ある場所へと海上を運ばれていく。その傍らには、コングと唯一心を通わせることができる少女ジアがいた。一方、ゴジラを信じ、一体何がゴジラを怒らせたのかを探ろうとするマディソン・ラッセルと級友のジョシュ・ヴァレンタイン、そしてエイペックスの陰謀説を唱えるバーニー・ヘイズは行動を共にしてゴジラを追う。
 エイペックスの研究員で故・芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮は、一体何をしようとしているのか?そして、ゴジラとコング、彼らは人類の味方なのか、それとも脅威か?様々な思惑が渦巻く中、いよいよゴジラとコングの頂上決戦が始まろうとしていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    コングもゴジラも、共にハリウッドでは悪役ではなく人類の味方的な扱いをされているから、どうやってこの2大モンスターを戦わせるのか、そして、どちらが勝つのか、興味津々で劇場に臨んだのだが・・・・・結論は事前に予想していた通り、両者に勝ち負けはなく(ただ、贔屓目かも知れないがゴジラがコングに勝っていた)、協力して人類を救うというものだった。
 だったら彼らが敵対する相手はいったい何物なのか?という疑問が湧いて当然だが、ネタバレを承知で書くと、この作品はどう観ても『ゴジラ VS コング』ではなく、東宝作品にもあった『ゴジラ対メカゴジラ』そのものなのだ。おそらく、あれが最初に登場するのを観たら、ゴジラ世代の人間はすぐに予想がつくことだろうと思う。
 ゴジラもすでにハリウッドで何作も映画が製作されて、その知名度は全世界的になった日本初のキャラクター。対するコングもまた、知らない映画ファンはいないほどの有名なキャラクターだから、両者またはいずれかに思い入れのあるファンは多いと思う。予告編でも「ゴジラ派?それともコング派?」という質問に答える出演者たちの映像があるように、それぞれ好みのモンスターを強く推すファンは少なくない。だから、両者を戦わせることはともかくとしても、どちらが強いかなどという結論は出せないだろうと思っていたのだが、その通りの内容だったわけだ。
 前作で亡くなった渡辺謙演じる芹沢博士の息子という設定で小栗旬が出演しているのは、日本人のファンにとっては注目すべき点だろう。とは言え、『パシフィック・リム アップライジング』の真剣佑ほどではないが、この作品の小栗旬も渡辺謙ほどの重要なキャラクターには抜擢されなかったようで、前作で主役を演じて今回も引き続いての出演のカイル・チャンドラーも脇役に追いやっての主役は、カイル・チャンドラー演じるマーク・ラッセルの娘・マディソンと、唯一コングと会話が出来るというジアの2人の少女が演じている。ちなみに、クレジットではトップのアレキサンダー・スカルスガルドはどの役で出演していたのかすらわからない(笑)。