評     価  

 
       
File No. 3396  
       
製作年 / 公開日   2021年 / 2021年07月09日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   神徳 幸治  
       
上 映 時 間   111分  
       
公開時コピー   髪はレモン、
性格は
ソーだな男の子
あなたに出会い、
世界が変わる
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ラウール [as 三浦界]
吉川 愛 [as 石森羽花]
堀田 真由 [as 菅野芹奈]
濱田 龍臣 [as 高嶺友哉]
坂東 龍汰 [as 瀬戸悟]
岡本 夏美 [as 遠藤あゆみ]
 
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あ ら す じ    中学時代には「石」と呼ばれて、いじめられていた自分を変えるため、自由な高校に入学した石森羽花。彼女が高校で出会ったのが、レモン色の髪をした三浦界だった。界は人気者で自由奔放、何を考えているかわからない塩対応だったが、なぜか羽花に世話を焼き、自分を「石森係」と名乗っていた。そんな界に羽花は惹かれていき、界もひたむきな羽花に初めての感情が芽生え、不思議な関係の2人は距離をどんどん縮めていく。
 しかし、界には誰も知らないある秘密があった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    もうすでにこの手のティーンのラブストーリーを観るのは恥ずかしいのだが、『東京リベンジャーズ』のついでだと、勢いで劇場に臨んだのだが、結果はひじょーに残念なものだったと言わざるを得ない。
 何が残念かって、主人公の石森羽花を演じる吉川愛はそこそこ可愛いし、その羽花の相手役である三浦界の元カノって設定の菅野芹奈も、この手の作品では主人公に意地悪をするヤな奴ってケースが多いのだが、この作品では羽花を応援する仲間だし、それ以外にも羽花を取り巻くメンバーがことごとくイイ奴ばかりなのに、肝心の三浦界役のラウールがすべてブチ壊している感がある。界役がもっとまともであれば、大甘だけどあと星を1.5個くらいは上乗せできただろう。
 このラウールとかいう輩、ルックスは全くイケメンだなんて思えないし、背が高いだけで体格はガリガリの痩せ、オマケに演技は下手クソとあって、なにひとつ「いい」と思える点がないのだ。この業界のジャニーズ崇拝もいい加減にして欲しいものだと、この作品を観てつくづく思った。
 そんなわけで、この手の作品はどれほど設定がベタであっても、ついつい自分の高校時代に重ね合わせて胸にグッとくるものがあったり共感できたりするものなのだが、この作品ではそんな気持ちになることもなく、常に冷静な傍観者として観ていたのだが、そうなると「あり得ねぇ〜」設定がロコツに見えてしまうもの。そもそも、界のような男がフられるならともかく、芹奈のような可愛い娘をフるなんてあり得ないし、芹奈の次の彼女がまた羽花のような可愛い娘だなんて、さらにあり得ない(←かなりやっかみが入っている模様)。
 そんな下手クソこの上ないラウールの演技と比べると、特に濱田龍臣などは子役の頃から演じているだけに、数段安心して観ていられる。ジグソーパズルは、たった1個のピースが間違っているだけで全体が成り立たないのと同様で、この作品もラウールという1つのピースが作品全体を駄目にしているのだ。仮に同じSnow Manから主役を抜擢するにしても、もっとまともに演技が出来るメンバーを選ぶべきだろう。