国産車最後のメーカーはHONDA。久しぶりに「乗ってみたい」と素直に思えるクルマが発表されていた。

HSC

 HSCとは、”Honda Sports Concept”の略。だから、このクルマはそのまま市販されるモデルではなく、あくまでもコンセプト・カーだ。個人的にHONDA車はあのNSXでさえもあまり乗りたいと思えなかったのだが、このクルマは違う。オールアルミフレームでボディ剛性と軽量化を両立し、ボディはアルミとカーボンのコンポジット。エンジンは推定300psオーバーの超高回転型i-VTECユニットで、排気量は3000cc後半になると予想される。あくまでコンセプトカーのため、詳しい仕様は全く明らかにされていないのだ。

 最後に、私が大好きなイタリア車。まずは、かつてスーパーカーブームが沸き上がった時、もっともスーパーカーという名にふさわしい未来的な美しいスタイリングを誇った、あのカウンタックのメーカーであるランボルギーニから。
 ちなみに、ランボルギーニはもともと耕耘機のメーカーらしく、そのランボルギーニがカウンタックを作ったというのは、日本でいえばトラクターのクボタが名車2000GTを作ったようなもので、そのインパクトは想像を絶するものがある。

Murcielago(ムルシェラゴ)

 あのスーパーカーの中のスーパーカー、カウンタックの後継となるムルシェラゴ。総排気量が6200cc60°V12気筒のDOHC48バルブエンジンは、最高出力580psをたたき出す。駆動方式はビスカストラクションシステムによるフルタイム4WDとなっている。
 ランボルギーニ・カウンタックが発表されたのは1970年。それ以来基本的なデザインは変更されていないにもかかわらず、全く古さを感じないデザインだ。当時いかに先進的なデザインだったかが想像できる。ドアはカウンタックと同じスライド式のガルウイングを採用している。

Gallardo(ガヤルド)

 ベビー・ランボルギーニとも称される、ムルシェラゴの廉価版ガヤルドだが、その実力は侮れない。総排気量5000cc90°V10気筒の40バルブエンジンは、最高出力が500psで最高速度は300km/hを超える。駆動方式はムルシェラゴと同じ。ドアはガルウイング方式をとっていない。ランボルギーニ再建のための切り札的存在な量産車だ。

 最後になったが、残るのはこのクルマしかないだろう。クルマ好きならば知らない者はいないし、誰もが一度は乗ってみたいと思う スポーツ車の最高峰、イタリアの名車フェラーリだ。

Challenge Stradale(チャレンジ・ストラダーレ)

 ひとことで言うなら、公道を走行できるレーシングカーといったところだ。3.6リッター・90°V8気筒のDOHC40バルブエンジンは360Modenaと共通だが、最高出力は425psまで引き上げられている。ボンネットからルーフに続くホワイトのラインはない方がいいと思うのだが。

360 Spider

 基本コンポーネンツを360Modenaと共有する、フルオープンのスポーツカー。3.6リッター・90°V8気筒のDOHC5バルブエンジンで、最高出力は400ps。ロールバー、ウィンド・ディフレクターの装備、優美なフォルムと優れた空力特性を両立させたソフトトップ収納部等、確かな進化の証しが、至る所に表現されている。フェラーリにとって記念すべき20作目のオープンモデル。

575M Maranello(575M マラネロ)

 マラネロとは、フェラーリ生誕の地の名。上記の2台がスポーツカーでは当たり前のミッドシップなのに対し、マラネロは5.8リッターV12気筒エンジンをフロントに搭載している。にもかかわらず、なぜか2シーターのマラネロ。最高出力は500psを超える、フェラーリのフラッグシップ・カーだ。

Ferrari ENZO( フェラーリ・エンツォ)

 フェラーリのアニバーサリー・カーであるF40F50の後継車は、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの名が冠せられたスーパー・プレミアム・モデルとなった。6リッターのV12気筒エンジンは、最高出力650psを発揮する。フェラーリの最高峰イコール世界の最高峰に位置するスーパースポーツだ。わずか399台しか生産されず、価格は日本円にして約7,850万円にもなる。 性能、ルックス、価格共にスーパーカーの最高峰にふさわしいクルマだ。


 

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