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 思いつきで作ってみました
  以前にも友人に勧められたこともあり、2009年分から始めてみました。もちろん、独断と偏見によるたぴおか的評価に基づくものなので、某アカデミー賞とは何の関係もありません。 思いつきだから、来年も続くとは限りませんし、それどころかいつ予告もなく削除するかもしれませんので悪しからず。
 作 品 賞
  【洋画部門】アバター

   ジェームズ・キャメロン監督が構想14年、制作4年をかけて作り上げた、最新映像技術を駆使した3D作品。『ターミネーター2』のT-1000型ターミネーターには充分驚かされたが、今回はさらにその上を行く驚異の映像にはすっかり我を忘れてのめり込んでしまった。2009年の後半は立て続けに3D作品を観ることとなったが、中でも最大限に3Dの効果が生かされているのがこの作品。他(『ファイナル・デッドコースター』『クリスマス・キャロル』『カールじいさんの空飛ぶ家』)はともかく、この作品だけは絶対に3Dで見るべきだと断言したい。 たぴおか的には、オスカーを受賞した『ハート・ロッカー』なんて足元にも及ばないほどの、『アバター』の圧倒的勝利だと断言したい。
  【邦画部門】愛のむきだし

   とにかく237分という圧倒的な尺と、その間まったく中だるみさせることのないパワーが凄い。主演の西島隆弘と満島ひかり、それに2人に絡んでくる安藤サクラの3人の熱演に加え、ベテランの渡部篤郎、渡辺真起子らの曲者ぶりが見物。作品賞と主演女優賞、助演女優賞の3冠達成となった。ちなみに、主演の満島ひかりと助演の安藤サクラは『クヒオ大佐』でも共演している。
 ア ニ メ 作 品 賞
  【洋画部門】カールじいさんの空飛ぶ家

   昨年の『ウォーリー』といい、このところ年末年始に恒例となった感のあるディズニー×ピクサーの最新作。これも3Dでの鑑賞となったわけだが、通常版でもよかった気がする。それはともかく、珍しく人間を主人公に据えたピクサーアニメは、前年の『ウォーリー』や『ファインディング・ニモ』を上回る秀作だった・・・・・などと偉そうに言っているが、よく考えてみれば海外アニメ作品を他に観た記憶がないことに気づいた(笑)。
  【邦画部門】サマーウォーズ

   実はこの作品を観るかどうかも迷っていたのだが、観てみたら予想外に面白い作品だった。憧れの先輩に頼まれて里帰りに付き合うと、そこはとてつもない豪邸で、しかもしらないうちにサイバーテロの犯人に仕立て上げられているという意表を突く展開にぐいぐいと引き込まれる。
 ワ ー ス ト 作 品 賞
  【洋画部門】バビロンA.D.

   とにかく主演のヴィン・ディーゼルに華がない。くどいようだが彼にはB級アクション作品の悪役がお似合いだと思う。作品も目新しさも何もなく、ストーリーもハチャメチャ、何が嬉しくてこんな作品を制作したのか、私には理解できなかった。おそらく、ヴィン・ディーゼルの主演作を観るのはこれが最初で最後になるような気がする。
  【洋画部門】マーターズ

   前半はフランス映画によくあるスプラッタ・ホラーなのだが、後半になって次第に観ていて気分が悪くなってきた作品。誤解しないで欲しいのは、「気分が悪くなった」というのは作品の残酷さやホラー度のためではなく、あろうことか新興宗教が登場してその実験に女性を監禁・暴行するというとんでもない設定に嫌悪感を押さえられなかった、平たく言えば腹が立ったためだ。「解脱」を実証したいなら、信者が自ら経験すべきで、何の関係もない女性を瀕死の状態にまで追い込んでどうするというのだ?できることならスクリーンに飛び込んで、教祖らしきバアさんを絞め殺してやりたい衝動に駆られた。
  【邦画部門】ハルフウェイ

   この作品ほど誉める箇所が見つからない作品も珍しい。監督・脚本を担当したのが、かつてはラブストリーの女王とまでに謳われた脚本家・北川悦吏子だが、この作品で彼女は完全に脚本家として引導を渡されたのではないか。北乃きい・岡田将生という悪くない素材を使いながら、出来上がった料理はとてもじゃないけど口にできないほど不味く、すべては料理人の無能さのため、そんな喩えがぴったりだ。
  【邦画部門】山形スクリーム

   天才・成海璃子の主演作がワースト作品に名を連ねるなど、本来であればあり得ないような事態なのだが、そのあり得ない事態が起こったのが2009年であり、起こしたのは竹中直人。この年、映画を観て心底腹が立ったことが2度あるが、そのうちの一度がこの作品だった。そして、作品賞、男優賞、女優賞のワースト3部門を独占したのも当然の成り行きと言えるだろう。できるなら「ワースト監督賞」(もちろん受賞監督は竹中直人と松本人志)を作りたかったのだが、ワースト監督のためにわざわざそこまでするのも癪なので却下。
 主 演 男 優 賞
  【洋画部門】ジム・キャリー イエスマン “Yes”は人生のパスワード
クリスマス・キャロル

   本家アカデミー賞では受賞しないであろう人を選ぶというポリシーからしても、主演男優賞はこの人しかいない。右の画像は友人宅の仮装パーティでハリー・ポッターに扮しているシーンだ。『イエスマン』は私にとって、『ライアー ライアー』以来のお気に入りのジム・キャリー主演作だが、『イエスマン』の場合はズーイー・デシャネルの存在も大きかった。また、『クリスマス・キャロル』ではモーション・キャプチャーを使ってなんと7つもの役柄を演じているのだが、唯一現在のクリスマスの亡霊だけは、顔が素のままののジム・キャリーだった。
  【邦画部門】松山 ケンイチ ウルトラミラクルラブストーリー
カムイ外伝

   どんな役柄を演じてもいつもキムタク以外の何者でもない誰かさんと違い、役柄に応じていろんなキャラクターを自由自在に演じることができるマツケン(当然のことだが松平健ではない)を主演男優賞に選んでみた。作品自体は『ウルトラミラクル』も『カムイ』も今ひとつだったが、それは彼の演技によるところではない。その証拠に、『カイジ 人生逆転ゲーム』では彼がスクリーンに映っている間は作品が引き締まって感じられた。
 主 演 女 優 賞
  【洋画部門】エイミー・アダムス サンシャイン・クリーニング
ジュリー&ジュリア

   『魔法にかけられて』以来注目していたエイミー・アダムスが、今年は上記2作品に主演したほか、『ナイト ミュージアム2』でも可愛い女性飛行家アメリア・イヤハートを演じている。実を言うと、最初にアメリアを観た瞬間には、一体誰が演じているのかわからなかった。理由は単純、それまでずっとロングヘアの彼女しか観たことがなかったのに、『ナイト ミュージアム2』ではショートカットにしていたために、受ける印象がガラッと変わってしまったためだ。そして、『ジュリー&ジュリア』(右の画像)でもそうだが、彼女はショートヘアの方が絶対に似合うと思う。
  【邦画部門】満島 ひかり プライド
愛のむきだし

   『プライド』での勝つためには手段を選ばない緑川萌、そして、『愛のむきだし』では結構キワドいシーンもあったものの体当たりの演技を見せてくれた満島ひかりを主演女優賞に選んでみた。彼女のルックスは私にとっては謎で、おそらく世間一般的な評価では美人に属すると思われるのだが、私には未だに美人なのかそうではないのかがわからない。
 助 演 男 優 賞
  【洋画部門】レイフ・ファインズ ある公爵夫人の生涯
愛を読むひと

   助演男優賞は正直言ってもともと設定するつもりはなかったのだが、助演女優賞はどうしても載せたかったために、やむを得ず苦し紛れに選んでみたのがレイフ・ファインズだった。だから、彼でなければならないという強い理由もなく、他に適当な候補がいれば誰でもいいというのが正直な気持ちだ。誰かもっと「この人こそは」という俳優がいれば教えてくれ〜。
  【邦画部門】田中 圭 TAJOMARU
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

   当初は香川照之を考えていたのだが、それではあまりにありきたり過ぎて面白味に欠けるため、急遽田中圭に変更。『TAJOMARU』の桜丸といい『ブラック会社』の木村翔太といい、クセのある不貞不貞しいキャラを演じさせると実にハマる。『キラー・ヴァージンロード』のような間抜けな警官役もまた悪くないんだけど、やっぱりこの人は根本的にベビーフェイスじゃなくてヒール顔だと私は思う。
 助 演 女 優 賞
  【洋画部門】ズーイー・デシャネル イエスマン “Yes”は人生のパスワード

   特に2009年に観た作品をすべて検討するわけでもなく、パッと頭に浮かんだのが彼女ズーイー・デシャネルだった。ちょうど『イエスマン』が作品賞、主演のジム・キャリーが主演男優賞になったこともあり、この部門はいとも簡単に決めることができた。彼女が演じるちょっと普通とは変わったキャラクターは非常の魅力的で、『イエスマン』のアリソンもストライクド真ん中だった。2010年は正月早々に主演作『(500)日のサマー』が公開されるが、このサマーという女性も彼女ならではの魅力的なキャラに仕上がっているようで、1月9日の公開が楽しみだ。
  【邦画部門】安藤 サクラ 愛のむきだし
罪とか罰とか

   『愛のむきだし』では満島ひかり扮するヨーコを新興宗教に勧誘するのが目的でほぼ全編にわたって出演していたため、この作品だけで二度と忘れられないような強烈なインパクトを与えてくれた彼女。『罪とか罰とか』では、主役の成海璃子扮する円城寺アヤメと一緒に芸能界デビューし一足先にブレイクした耳川モモ(右の画像がそれ)を演じて、幅広い演技力を実証してみせた感がある。素直に美人とは言いかねるのだが、それだけに個性的な役柄には欠かすことのできない女優だろう。
 若 手 男 優 賞
  【洋画部門】アントン・イェルチン チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室

   『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』があまりにも強く印象に残っていたために、彼を選ぶこととなった。周囲の人間よりはちょっと賢いけれども、でもどこにでもいるような男子高校生が、新しい学校へ溶け込むためにあれこれと試行錯誤する様子は、誰にでも思い当たるフシがあるのではないだろうか。等身大の高校生を爽やかに演じたセンスと、コミカルな演技もできる将来性に期待大。
  【邦画部門】林 遣都 風が強く吹いている
Rise up

   邦画部門は林遣都君で決まりでしょう。こう言っては本人に失礼だが、わたしはてっきり『バッテリー』でスクリーンデビューしたものの、まさかそのまま俳優として生き残るとは全く思っていなかった。今のまま爽やかなイメージで押し通すのか、それとももっと幅広い役柄に挑んでいくのか、今後の彼の進路を注目したい。
 若 手 女 優 賞
  【洋画部門】ジージャー(ヤーニン・ウィサミタナン) チョコレート・ファイター

  なんと言っても、『チョコレート・ファイター』で彼女が見せてくれた凄まじいばかりの脚技にはただただ感服するだけだ。顔だけを見ていると、とてもあれほどのアクションをこなせるとは思えないし、事実試写会のインタビューでも歳相応のフツーの女の子だった。寸止めなし、スタントなし、ワイヤーアクションなしの体を張った格闘シーンでは、さぞかし怪我も絶えなかったことだろう。1度では物足りなく2度も劇場へ足を運んだ数少ない作品のうちのひとつだった。
  【洋画部門】マリアム・ハッソーニ ドゥーニャとデイジー

  いやー、何度右の画像を見てもその美しさにはため息が出てしまう。彼女と並べてしまうと、黒木メイサすら全然美人に見えないほどだ。現在アムステルダムの大学で法学を専攻し、オランダ語・アラビア語・英語に堪能な才媛だ。やっぱり知性が美しさになって表れているのかな?申し訳ないけど、独断と偏見に基づいて、作品や演技の評価は二の次で選ばせてもらった。
  【邦画部門】黒木 メイサ
アサルトガールズ

   やっぱり彼女には島袋さつきという本名よりも黒木メイサという芸名がピッタリくる。『昴』では特訓の成果であるバレエを披露してくれているが、やっぱり彼女には『アサルトガールズ』のグレイのような役柄が似合っている。2010年には実写版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』に森雪役で出演。彼女のイメージは森雪とはちょっと違うと思うのだが、キムタクの古代進よりは遙かにマシなことだけは断言できる。
 ワ ー ス ト 男 優 賞
  【洋画部門】アンディ・ジレ 我が至上の愛 アストレとセラドン

  画像の右側がアンディ・ジレ扮するセラドンで、左はステファニー・クレイヤンクール扮するアストレ。アストレの方は正統派の美人なのだが、一方のセラドンは・・・・・おそらくはイケメンに属するであろう端正な顔立ちの俳優なのだが、なんと言ってもその女装姿には笑いをこらえるのが大変だった。作品のコメントにも書いたが、いくらイケメンといっても所詮は男、どう化粧しようと服装を変えようと、「女装したオカマ」が精一杯なのだ。しかも彼は異様に背が高く、私だったらあんなデカい女性には近寄りたくない。
  【邦画部門】竹中 直人 山形スクリーム

   こればかりは誰に何と言われようとも絶対に譲れない。『山形スクリーム』では成海璃子を主演に据えながらも、主演よりも目立たんばかりに一人で大騒ぎしカラ回りしていた感がある。以前からこの男はウザイと思っていたが、この作品を観て決定的に嫌いになった。しかも、竹中曰く『山形スクリーム』では随所に過去の名画へのオマージュが込められているらしく、右の画像も本人の言によればブルース・リーに対するオマージュらしいのだが、彼はどうやらボキャブラリーに乏しいらしいので私が代わって注釈を付けさせてもらいたい。「こういうのはオマージュではなく冒涜と言うのが正しい」。
 ワ ー ス ト 女 優 賞
  【洋画部門】リヴ・タイラー ストレンジャーズ 戦慄の訪問者

   この人の「いかにもアメリカ人」と言わんばかりの大作りな顔と体格にはどうも馴染めない。この人のおかげで、ホラーであるはずの『ストレンジャーズ 戦慄の訪問者』が全然怖く感じなかった。相手が人間であれ化け物であれ、この人には敵わないんじゃないか、さらには、この人だったら最後にどうなろうとも痛くも痒くもない、なんて思わせるようなキャラをホラーに使ったのがそもそも失敗。もっとか弱くて儚げな女優を使わなくてはね。
  【邦画部門】マイコ 山形スクリーム
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

   理屈抜きにこの人のルックスが受容し難い、というか、正直受け入れられない。『ブラック会社』や『カフーを待ちわびて』では当然のように美人という設定で登場しているが、それが私には納得できないのだ。そんな女優が今年は、上記の2作品だけではなく『カフーを待ちわびて』『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』と立て続けに出演したものだから、これは是非とも何かの賞をというわけで、ワースト女優賞に見事決定!


 

 男 性 キ ャ ラ ク タ ー 賞
  【洋画部門】シェブ・チェリオス 【演】ジェイソン・ステイサム / 『アドレナリン ハイ・ボルテージ

  前作『アドレナリン』に続いて、この『ハイ・ボルテージ』でも強烈なキャラクターを演じて笑わせてくれたジェイソン・ステイサム。こわもてのこの人が表情ひとつ変えずに馬鹿な真似を繰り返すからこそ笑えるのだ。ちなみに今回の設定は常に体を充電しないと人工心臓が止まって死んでしまうというもので、右の画像は車のバッテリーからの電極を片方は乳首、片方は舌を挟んでチャージしているところだ。
  【邦画部門】ジョナサン・エリザベス・クヒオ 【演】堺 雅人 / 『クヒオ大佐

   堺雅人が付け鼻に付け髭で実在した結婚詐欺師・ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐を熱演。父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹のいとこだなんて、いかにも怪しすぎる。こんな男に騙される女性がいたとは信じ難いが、理性では怪しいと思いながらも、自分に対して優しく接してくれる男に対して、感情で惹かれてしまうのかもしれない。詐欺師云々は別にして、見習うべき点もあるように思える。
 女 性 キ ャ ラ ク タ ー 賞
  【洋画部門】ネイティリ 【演】ゾーイ・サルダナ / 『アバター

   CGのキャラクターながら、最新のエモーション・キャプチャーを使った微妙な表情はとてもCGとは思えない。そして、このネイティリが最初は粗野な未開人そのもといった感じで魅力も何もあったもんじゃないのだが、ストーリーが進むにつれてだんだん可愛く見えてくるから不思議だ。人間である体を捨ててナヴィとして生きる道を選んだジェイク・サリーの気持ちがよくわかる。ちなみに、素顔のゾーイ・サルダナよりもネイティリの方が今は可愛く見える(笑)。
  【邦画部門】のぞみ 【演】ペ・ドゥナ / 『空気人形

   空気人形とは、板尾創路扮する中年の独身男性・秀夫の性欲のはけ口、早い話がダッチワイフだ。ペ・ドゥナのコミカルな動きとたどたどしい日本語が、いかにもそれらしく見える。


 



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